政府は4月28日付で2023年春の褒章受章者を発表した。受章者は644人(うち女性173人)と20団体で29日に発令される。褒章のうち、科学技術分野における発明・発見や、学術およびスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた人物に授与される紫綬褒章(しじゅほうしょう)を、アーティストの鴻池朋子が受章。今回の紫綬褒章21人のうち、鴻池は唯一の女性でもある。
鴻池朋子は1960年秋田県生まれ。玩具や雑貨のデザインに関する仕事を経て、絵画、彫刻、大型のインスタレーションなど、様々なメディアによる作品を発表してきた。2009年の東京オペラシティアートギャラリーと鹿児島県霧島アートの森美術館での個展から、15年神奈川県民ホールギャラリー、16年群馬県立近代美術館、新潟県立万代島美術館、2018年秋田県立近代美術館、そして20年アーティゾン美術館「ちゅうがえり」、22年高松市美術館「みる誕生 鴻池朋子展」まで、国内の美術館で個展を重ねてきた。またその間にサンフランシスコやイギリスのリーズでも展示を行ってきた。5月27日からは六本木アートナイトのメインアーティストのひとりとして参加する。
Tokyo Art Beatでは20年にアーティゾン美術館の個展にあわせて鴻池の動画インタビューを公開。こちらもチェックしてみてほしい。