公開日:2025年3月18日

『デススト』小島秀夫と映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンのコラボレーション展「SATELLITES」が、プラダ 青山で4月開催

映画とゲームというふたつの次元の境界を再定義する展覧会が表参道・プラダ 青山で開催。会期は4月18日〜8月25日

Nicolas Winding Refn and Hideo Kojima Photo Yuji Watanabe “Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025

プラダ 青山で、映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンとゲームクリエイター小島秀夫が考案した展覧会「SATELLITES: NICOLAS WINDING REFN WITH HIDEO KOJIMA」が開催される。会期は4月18日から8月25日まで。

Nicolas Winding Refn and Hideo Kojima Photo Yuji Watanabe “Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025

監督・脚本家・プロデューサーのニコラス・ウィンディング・レフンは、デンマーク・コペンハーゲン生まれ、ニューヨーク育ち。24歳で脚本・監督を務めた『プッシャー』(1996)でカルト的人気を得、国際的に高く評価された。その後、映画『ブロンソン』(2008)や『ドライヴ』(2011)で名声を得て、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。近年では、テレビシリーズ『トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング』(2019)や『コペンハーゲン・カウボーイ』(2023)を手がけ、ヴェネチア国際映画祭でラグジュアリーバイクブランドMVアグスタの短編広告フィルム『Beauty Is Not A Sin』(2024)を制作。また、小島秀夫が手がける『DEATH STRANDING』でハートマン役として出演している。

Nicolas Winding Refn Photo Yuji Watanabe “Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025

いっぽう、ゲームクリエイター・映像作家の小島秀夫は、ゲーム業界を超え、ストーリーテリングと映画的表現を革新した人物として広く知られている。2020年にはBAFTAフェローシップ賞を受賞し、2022年には文化庁から芸術選奨文部科学大臣賞を授与。2015年には「KOJIMA PRODUCTIONS」を設立し、2019年に初のタイトル『DEATH STRANDING』をリリース。続編『DEATH STRANDING 2』の発売が今年6月に予定されている。最近では、Xbox Game Studiosと提携した新作『OD』や、映画『DEATH STRANDING』の制作を手がけるA24とのコラボレーション、さらには新作のアクションスパイIP『PHYSINT』(仮題)の開発にも取り組んでいる。

Hideo Kojima Photo Yuji Watanabe “Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025

プラダ 青山で公開される新たなコラボレーション作品《Satellites》は、両者の選択的な一体感を浮き彫りにし、クリエイターとして個々の枠を超えて言語の壁を越えることを可能にする。10年以上にわたって培われた思考プロセスのなかで生まれた作品やアイデアは、ふたりの関係性を反映し、メディアの境界を曖昧にする技術によって、未来の共通領域を作り出す可能性を暗示している。

Nicolas Winding Refn Behind-the-scenes recording for “Satellites” conversation by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025
Hideo Kojima Behind-the-scenes recording for “Satellites” conversation by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025

来場者は、映画から着想を得た空間に誘われ、映像として浮かび上がったニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫が登場し、人間のつながりという普遍的なテーマを探求しながら、思索的な対話を繰り広げる。本展のタイトルにある人工衛星の比喩的な軌道が示唆するように、その相互関係が本プロジェクト全体の焦点となっており、このテーマは小島秀夫のゲームにおけるダイナミクス(領土と人々のつながりがマルチプレイヤーの概念を再定義する構造)と共鳴し、さらにニコラス・ウィンディング・レフンの映画における詩的表現(精神的および感情的な連鎖が現実の論理を超越する世界観)とも響き合う。

“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025 Courtesy byNWR

映画業界とゲーム業界のプロセスが互いに接近し、重なり合う傾向にあると考えるふたりは、異なるメディアが共通のテクノロジーを活用し、将来的にはひとつのデジタル次元に融合する可能性があると考える。こうした想いが詰まったコラボレーション作品では、このビジョンが具現化され、メディアの垣根を越えた革新的な表現が試みられている。映画とゲームというふたつの次元の境界を再定義する本展は見逃せない。

“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025 Courtesy byNWR
“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025 Courtesy byNWR

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