公開日:2024年10月31日

「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が2025年大阪、東京、愛知で開催へ。ファン・ゴッホ美術館の作品30点を中心に日本初公開の“手紙”も

ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会で人生をたどる。大阪市立美術館、東京都美術館、愛知県美術館の3館で開催へ

フィンセント・ファン・ゴッホ 画家としての自画像 1887年12月-1888年2月 キャンバスに油彩 65.1×50cm ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会

フィンセント・ファン・ゴッホの家族が受け継いできたコレクションに焦点を当てる展覧会「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が2025年大阪、東京、愛知の3都市で開催されることがわかった。

会期は、大阪市立美術館で2025年7月5日〜8月31日、東京都美術館で2025年9月12日〜12月21日、愛知県美術館で2026年1月3日〜3月23日(予定)。

フィンセント・ファン・ゴッホ グラジオラスとエゾギクを生けた花瓶 1886年8-9月 キャンバスに油彩 46.5×38.4cm ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

ファン・ゴッホの作品は、家族によって大切に受け継がれてきた。ファン・ゴッホの画業を支え大部分の作品を保管していた弟テオは、兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻ヨーが膨大なコレクションを管理。ヨーは、義兄の名声を高めることに人生を捧げ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版した。その息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないため、フィンセント・ファン・ゴッホ財団を作り、美術館の設立に尽力した。

フィンセント・ファン・ゴッホ 種まく人 1888年11月 キャンバスに油彩 32.5×40.3cm ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

30点以上のファン・ゴッホ作品で初期から晩年までの画業をたどる

アムステルダムのファン・ゴッホ美術館には、画家フィンセント・ファン・ゴッホの約200点の油彩や500点にのぼる素描をはじめ、手紙や関連作品、浮世絵版画などが所蔵されている。そのほとんどは1973年の開館時に、フィンセント・ファン・ゴッホ財団が永久貸与したものだ。本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ファン・ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるファン・ゴッホの手紙4通なども展示し、家族が守り受け継いできたコレクションを紹介する。

傘を持つ老人が描かれた、フィンセント・ファン・ゴッホからアントン・ファン・ラッパルトに宛てた手紙  1882年9月23日頃 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) Van Gogh Museum, Amsterdam (purchased with support from the Vincent van Gogh Foundation, the Mondriaan Fund, the Ministry of Education, Culture and Science, the VSBfonds and the Cultuurfonds)

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