横浜にある「山手」に行ったことはありますか?「山手」は江戸時代に横浜が開港されて以降、外国人居留地として栄えた地区です。現在も洋館や西洋式庭園が残っていて、中には博物館などの展示施設、おしゃれなレストランやカフェに改装された建物もあり、地区一帯が観光地になっています。
元町・中華街駅、もしくは石川町駅から約徒歩10分、坂を上るとタイムトリップしたようなレトロな街にたどりつきます。観光客が写真を撮りながら散歩したり、キャンバスを広げて絵を描いたりと休日の山手はにぎわいます。
1.「トイストーリー」誕生のきっかけに!ブリキのおもちゃ博物館
もともと外国人宣教師が住んでいた古い洋館を改修して作られたブリキのおもちゃ博物館。ドアを開けるとまるでおもちゃ箱の中に迷い込んだような空間でした。壁一面のおもちゃ達は、コレクター北原照久氏により集められた1890年代から1960年代にかけて主に日本で製造された玩具で、およそ3000点に及びます。
本館の裏にはChristmas Toysと呼ばれる、一年中クリスマスのグッズが買える日本国内でも珍しいショップがあります。店内はシール等のデコレーションの飾りや大きなサンタクロースの置物まで、あらゆるクリスマスグッズがお手頃な価格で並んでいます。店員さんも温かく迎えてくれました。ブリキのおもちゃ博物館を訪れた際は必見のショップです。博物館の入場料は200円でとてもお手頃。山手に来たら絶対に足を運んでみてほしいスポットでした。
2.猫がテーマの作品が集結。ヨコハマ猫の美術館
元町公園の中のエリスマン邸とベーリックホールの間の路地に入り、6軒目の建物の門をくぐると猫の置物がたくさん並べられた小さな家が静かにたたずんでいました。同じ横浜市内の日本大通りにある画廊ギャルリーパリで運営しているヨコハマ猫の美術館です。名前のとおり猫をモチーフにした約200点の作品が並べられています。
3.豪華な西洋式の建物が目印!岩崎ミュージアム
明治18年に横浜居留地の外国人たちの発案で建てられた劇場ゲーテ座の跡地に、学校法人岩崎学園横浜洋裁学院(現横浜fカレッジ)の創立50周年記念事業の一環で建設された岩崎ミュージアム。ファッションに関する資料やアールヌーヴォー期の工芸品等を展示しています。地下にある山手ゲーテ座ホールでは月に一回クラシックを中心にコンサートを催しているそうです。企画展示ギャラリーは最大壁面40mの広々としたアートスペースです。観覧料は300円と手軽ですが本格的な展示を楽しめるところが魅力の一つ。港の見える丘公園のすぐそばにあり、歩き疲れたのでちょっと一息して鑑賞するのにぴったりでした。
4.山手に密着したギャラリー、アートギャラリー山手
港の見える丘公園、岩崎ミュージアムから元町・中華街駅まで向かう下り坂の途中にあるアートギャラリー山手は約1週間ごとに展示を行っています。写真にもありますが、自然光がふんだんに入る大きな窓が特徴で、そこから見える四季折々の景色も楽しむことができます。6月30日から始まる横浜山手の坂道と風景展は、ほぼ毎年開催されている展示であり、今年で11回目になるそう。山手をテーマにした作品が全国から集まります。元町中華街駅から徒歩3分のアクセスの良さなので、観光の帰り際にフラッと立ち寄れるところが良さだと感じました。
今回紹介したスポットは、エリスマン邸、港の見える丘公園、山手公園などの観光施設を回りながら立ち寄れますし、筆者は一日ですべてのスポットを十分見て回れました。絵や写真が好きな人、古いもの好きな人にとっては一層楽しめると思います。休日にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
[TABインターン] Risa Matsumoto: 古くてニッチな音楽が大好きなハマの大学3年生。将来は古民家をリノベーションして住みたい。大学の課題に追われながら、インターンで多くの学びを吸収して充実の毎日を送っている。