公開日:2025年4月3日

【2025年GW】東京のおすすめ展覧会30選!美術館・博物館の最新アート展:ミロ、ビアズリー、ロエベ、蔦重、現代アート

ゴールデンウィーク期間中に東京の美術館や博物館、ギャラリーで開催される注目の展覧会を、人気TOP3とあわせてエリア別で紹介! 西洋美術・日本美術・現代アート・デザインなど、多彩なジャンルの展覧会をピックアップしました

ゴールデンウィーク中に都内の美術館や博物館、ギャラリーで開催の注目展覧会を厳選

今年のゴールデンウィークは、4月26日、27日、4月29日と飛び石で、後半は5月3日〜6日までが4連休。4月28日、4月30日〜5月2日は平日だが、最大で11連休となる。東京ではこの期間も様々な展覧会が行われている。本記事ではゴールデンウィーク期間中(4月26日〜5月6日)に都内の美術館や博物館、ギャラリーで開催されている、注目の展覧会をエリア別に紹介。気になる展覧会を見つけて、ゴールデンウィークの予定づくりに役立ててほしい。

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*各展覧会の会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。

東日本編はこちら

西日本編はこちら

  1. ◎まずはココ! TABの人気展覧会トップ3
  2. 【西洋美術】「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美術館)
  3. 【西洋美術】「ミロ展」(東京都美術館)
  4. 【現代アート】「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館)
  5. ◎銀座、丸の内
  6. 【西洋美術】「異端の奇才――ビアズリー」(三菱一号館美術館)
  7. 【デザイン・建築、西洋美術】「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館)
  8. 【現代アート】「スペクトラム スペクトラム」(銀座メゾンエルメス)
  9. 【西洋美術】「『ボッティチェリ 美しきシモネッタ』特別公開展」(丸紅ギャラリー)
  10. ◎上野、谷中
  11. 【西洋美術】「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」(国立西洋美術館)
  12. 【日本美術】「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(東京国立博物館)
  13. 【日本美術】「浮世絵現代」(東京国立博物館)
  14. 【科学】「古代DNA―日本人のきた道―」(国立科学博物館)
  15. ◎京橋、日本橋
  16. 【デザイン・建築】「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」(東京ステーションギャラリー)
  17. ◎表参道、青山
  18. 【ファッション】「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」(ヨドバシJ6ビルディング)
  19. 【映画・ゲーム】「SATELLITES: NICOLAS WINDING REFN WITH HIDEO KOJIMA」(プラダ 青山)
  20. 【現代アート】「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」(ワタリウム美術館)
  21. ◎新宿、初台、四ツ谷
  22. 【ファッション】「LOVE ファッションー私を着がえるとき」(東京オペラシティアートギャラリー)
  23. ◎六本木、乃木坂
  24. 【マンガ】「手塚治虫『火の鳥』展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」(六本木ヒルズ 東京シティビュー)
  25. 【デザイン・建築】「ラーメンどんぶり展」(21_21 DESIGN SIGHT)
  26. 【デザイン・建築】「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」(国立新美術館)
  27. 【日本美術】「酒呑童子ビギンズ」(サントリー美術館)
  28. ◎麻布台、虎ノ門
  29. 【デザイン】「デザインあ展neo」(TOKYO NODE)
  30. ◎恵比寿、代官山、中目黒
  31. 【写真】「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」(東京都写真美術館)
  32. 【デザイン】「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」(東京都庭園美術館)
  33. ◎市ヶ谷、神楽坂
  34. 【デザイン】「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」(印刷博物館)
  35. ◎清澄白河、両国
  36. 【現代アート】「サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス」(東京都現代美術館)
  37. 【現代アート】「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」(東京都現代美術館)
  38. 【現代アート】「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」(東京都現代美術館)
  39. ◎天王洲、品川
  40. 【西洋美術】「オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」(パナソニック汐留美術館)
  41. ◎世田谷
  42. 【マンガ】「士郎正宗の世界展〜『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」(世田谷文学館)
  43. 【現代アート】「横尾忠則 連画の河」(世田谷美術館)

◎まずはココ! TABの人気展覧会トップ3

【西洋美術】「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美術館)

「ヒルマ・アフ・クリント展」会場風景より、「10の最大物、グループIV」(1907) 撮影:編集部

20世紀初頭、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンといった同時代のアーティストに先駆けて抽象絵画を創案した画家として、近年再評価が高まるヒルマ・アフ・クリント。神秘主義思想に傾倒した彼女は、降霊術の体験などを通して、アカデミックな絵画とは異なる抽象表現を生み出していった。アジア初の展覧会となる本展では、代表的作品群である「神殿のための絵画」を中心に、高さ3mを超える10点組の絵画《10の最大物》をはじめ、すべて初来日となる約140点の作品と資料が展示されている。展覧会レポート担当学芸員インタビューを公開中。

会場:東京国立近代美術館
会期:3月4日〜6月15日
GW中の休館日:4月28日

【西洋美術】「ミロ展」(東京都美術館)

「ミロ展」会場風景 撮影:編集部

1893年にスペインのカタルーニャに生まれた、20世紀を代表する巨匠ジュアン・ミロ。太陽や星、月など自然の中にあるかたちを象徴的な記号に変えて描いた、詩情溢れる独特な画風は日本でも高い人気を誇る。本展は、《星座》シリーズをはじめ、初期から晩年までの絵画や陶芸、彫刻により、90歳まで新しい表現へ挑戦し続けたミロの芸術を包括的に紹介する大回顧展となる。レポートはこちら

会場:東京都美術館
会期:3月1日〜7月6日
GW中の休館日:なし

【現代アート】「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館)

「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」会場風景より、ルー・ヤン《独生独死一自我》(2022-) 撮影:編集部

ゲームエンジン、AI、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの最新テクノロジーを採用した現代アートを紹介する展覧会。アルゴリズムや生成AIといった、人間の創造性を拡張する技術を取り入れた作品を通じて、新たな「マシン」時代における芸術の可能性を探る。参加作家は、ビープル、ケイト・クロフォード、ヴラダン・ヨレル、ディムート、藤倉麻子、シュウ・ジャウェイ(許家維)、キム・アヨン、ルー・ヤン(陸揚)、佐藤瞭太郎、ジャコルビー・サッターホワイト、ヤコブ・クスク・ステンセン、アドリアン・ビシャル・ロハス、アニカ・イ。展覧会レポートレビューを公開中。

会場:森美術館
会期:2月13日〜6月8日
GW中の休館日:なし
ミューぽんで200円OFF!

◎銀座、丸の内

【西洋美術】「異端の奇才――ビアズリー」(三菱一号館美術館)

1872年にイギリスに生まれ、わずか25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー。ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、洗練された作品を描き続けた。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館との共同企画により、その歩みをたどる本展は、マロリー『アーサー王の死』(1893〜94)、オスカー・ワイルド『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1897)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約220点を通じてビアズリーの芸術を展覧する。展覧会レポートを公開中

会場:三菱一号館美術館
会期:2月15日〜5月11日
GW中の休館日:なし
ミューぽんで100円OFF!

【デザイン・建築、西洋美術】「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館)

幾何学的抽象と色彩理論の研究を基盤に、テキスタイル、家具デザイン、建築設計、絵画など領域を横断して追求したゾフィー・トイバー=アルプと、絵画と詩を起点に、偶然的に生まれる形態に基いたコラージュやレリーフ、彫刻などを制作したジャン・アルプ。本展では、20世紀前半を代表するアーティストカップルである2人の個々の創作活動とともに、創作におけるパートナーシップのあり方にも目を向ける。ドイツとフランスのアルプ財団をはじめとする国外のコレクションから、両者のコラボレーション作品も含む88点が展示される。レポートを公開中

会場:アーティゾン美術館
会期:3月1日〜6月1日
GW中の休館日:4月28日

【現代アート】「スペクトラム スペクトラム」(銀座メゾンエルメス)

銀座メゾンエルメスフォーラムとブリュッセルのラ・ヴェリエールとの協働によるグループ展。​2024年にブリュッセルで行われた「Spektrum」を鏡のように映し出しながら、銀座メゾンエルメスフォーラムで、新たなナラティブの構造を重ね合わせていく対話のなかで生み出された。タイトルの「スペクトラム」は、物理的な現象の分布や範囲を表すと同時に、亡霊や幻視といった超自然的な存在も意味する。​エマニュエル・カステラン、題府基之、川端健太郎、マリー・ローランサン、ヨハネス・ナーゲル、ヴァルター・スウェネン、津田道子といったアーティストの作品を通して、真実と虚のあいだにあるナラティブを探求する。​

会場:銀座メゾンエルメス
会期:3月20日〜6月29日
GW中の休館日:なし

【西洋美術】「『ボッティチェリ 美しきシモネッタ』特別公開展」(丸紅ギャラリー)

東京国立近代美術館で例年開催される「美術館の春まつり」と連携し、丸紅が所蔵する日本で唯一のボッティチェリのテンペラ画《美しきシモネッタ》を特別公開。本作のモデルであるシモネッタ・ヴェスプッチは、《プリマヴェーラ(春)》や《ヴィーナスの誕生》のモデルともされる。2025年は、ボッティチェリの研究者・矢代幸雄の没後50周年にあたり、奈良・大和文華館でもほぼ同時期に矢代の没後50年記念特別展「矢代幸雄と大和文華館 ―芸術を愛する喜び―」が開催されるほか、シモネッタが登場する小説『春の戴冠』の著者である辻邦生の生誕100年にもあたる年。本展はそれらの記念年にも呼応するかたちで開催される。

会場:丸紅ギャラリー
会期:3月18日〜5月24日
GW中の休館日:4月27日、29日、5月3日〜6日

◎上野、谷中

【西洋美術】「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」(国立西洋美術館)

アメリカ西海岸で最初期に収集された充実した西洋絵画のコレクションを有するサンディエゴ美術館と、東アジアにおいて唯一の体系的な西洋絵画のコレクションを持つ国立西洋美術館。本展では、両館の所蔵品から88点を掛け合わせ、ルネサンスから19世紀印象派までの600年にわたる西洋美術の歴史をたどりながら、「作品をどのように見るとより楽しめるか」を提案する。関連する作品をペアや小グループごとに展示、比較することで、鑑賞者が様々な角度から絵画が持つストーリーを深掘りできるよう誘導する。展覧会レポートはこちら

会場:国立西洋美術館
会期:3月11日〜6月8日
GW中の休館日:4月28日

【日本美術】「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(東京国立博物館)

2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主人公である蔦重こと蔦屋重三郎。喜多川歌麿、東洲斎写楽といった浮世絵師を世に出した、江戸時代の出版業者として知られる。本展では、天明、寛政期(1781〜1801)を中心にその活動を見つめながら、、蔦重が手がけた版本や18世紀末の浮世絵の名作など、約250件の作品を展示。蔦重が創出した価値観や芸術性に迫る。『べらぼう』のセットを使った再現展示も行われる。見どころの詳細はニュース記事から。

会場:東京国立博物館
会期:4月22日〜6月15日
GW中の休館日:なし

【日本美術】「浮世絵現代」(東京国立博物館)

日本の木版画の技術は、江戸時代の文化のなかで独自に発展し、浮世絵という華やかな芸術を生み出した。東洲斎写楽や喜多川歌麿、葛飾北斎らの浮世絵を作り出した高度な木版画の技術は、現代まで職人たちに受け継がれている。本展では、伝統木版画の表現に魅了された様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、クリエーターたちが現代の絵師となり、アダチ版画研究所の彫師・摺師たちと協働して「現代の浮世絵」を制作。水木しげる、草間彌生、加藤泉、KYNEら、総勢85名による作品を紹介する。詳細はニュースをチェック。

会場:東京国立博物館
会期:4月22日〜6月15日
GW中の休館日:なし

【科学】「古代DNA―日本人のきた道―」(国立科学博物館)

遺跡から発掘された古代の人々の骨に残るごくわずかなDNAを解読し、人類の足跡をたどる古代DNA研究。近年では技術の発展とともに飛躍的な進化を遂げており、人類が歩んできた道のりが、それまで想像されていたよりもはるかに複雑だったことがわかってきた。本展では全6章構成で、日本各地の古人骨や考古資料、高精細の古人頭骨CG映像などを紹介し、最新の研究で見えてきた日本人の来た道と、集団の歴史が語る未来へのメッセージを伝える。

会場:国立科学博物館
会期:3月15日〜6月15日
GW中の休館日:なし

◎京橋、日本橋

【デザイン・建築】「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」(東京ステーションギャラリー)

フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカは、ガラスや磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、グラフィック、空間まで幅広い作品を手がけた。日本初の回顧展となる本展では、エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団、コレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点に加え、写真やドローイング(複写)を展示し、デザイナー、彫刻家、造形作家としてのヴィルカラの魅力に迫る。

会場:東京ステーションギャラリー
会期:4月5日~6月15日
GW中の休館日:4月28日
ミューぽんで100円OFF!

◎表参道、青山

【ファッション】「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」(ヨドバシJ6ビルディング)

2024年に上海でスタートしたロエベ初の大型展覧会が日本上陸。ブランドが179年の歴史のなかで培ってきたクラフトマンシップと、革新性に満ちたファッションの世界観を紹介する。会場には、ロエベのアイコニックなルックやアトリエの再現のほか、高さ2mに巨大化した「ハウルの動く城 バッグ」も登場。さらに東京での開催を記念して、ロエベが日本の国内外で行ってきたコラボレーションや文化プロジェクトを紹介する作品の特別展示も行われる。詳細は展覧会レポートをチェック。

会場:ヨドバシJ6ビルディング
会期:3月29日〜5月11日
GW中の休館日:なし

【映画・ゲーム】「SATELLITES: NICOLAS WINDING REFN WITH HIDEO KOJIMA」(プラダ 青山)

『ドライヴ』、『オンリー・ゴッド』などの作品で知られるデンマークの映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンと、日本のゲームクリエイター小島秀夫が考案した展覧会。プラダ青山店の5階がミッドセンチュリー風のワンベッドルーム・アパートメントとして生まれ変わり、6台のテレビで構成されたインスタレーションが展示される。さらに会場近くの更衣室ではインスタレーションの第2部が展開。レフンと小島の対話を通して、友情やクリエイティブなコラボレーション、新しいテクノロジーと創造性、アイデンティティとコミュニケーション、死とその先に残るものなど、多岐にわたるテーマを追求する。詳細はニュースから。

会場:プラダ 青山
会期:4月18日〜8月25日
GW中の休館日:なし

【現代アート】「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」(ワタリウム美術館)

戦後のポーランド芸術の主流を築いた、1960〜70年代を代表する前衛芸術家のひとりである鴨治晃次。1959年からポーランドに移り住んで以降、画家・インスタレーション・オブジェ作家として、現在までポーランドのアートシーンで活躍している。本展は、今年90歳を迎える作家の日本で初となる展覧会。ポーランドのザヘンタ国立美術館とアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートによって企画され、1960年代から現在までに制作された作品群が紹介される。詳細はニュースから。

会場:ワタリウム美術館
会期:4月8日〜6月22日
GW中の休館日:4月28日
ミューぽんで300円OFF!

◎新宿、初台、四ツ谷

【ファッション】「LOVE ファッションー私を着がえるとき」(東京オペラシティアートギャラリー)

本展では、装いを巡る憧れや熱狂、ときに葛藤や矛盾を伴って発露する私たちのうちなる熱情や欲望を、ファッションに対する「LOVE」ととらえ、その多様なかたちを考える。京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、人間の根源的な欲望を照射するアート作品をあわせて展示する。2024年に京都国立近代美術館で開催された際の展覧会レポートはこちら

会場:東京オペラシティアートギャラリー
会期:4月16日〜6月22日
GW中の休館日:なし

◎六本木、乃木坂

【マンガ】「手塚治虫『火の鳥』展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-」(六本木ヒルズ 東京シティビュー)

手塚治虫が自らライフワークと称した『火の鳥』は、その血を飲んだ者は永遠の命を得るという伝説の鳥“火の鳥”を追い求める人々の葛藤を描く一大長編作品。生物学者の福岡伸一が企画・監修を担当した本展では、『火の鳥』を30年以上にわたる執筆活動の集大成として深く掘り下げる。新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚が生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えを探求する。展覧会レポートはこちら

会場:六本木ヒルズ 東京シティビュー
会期:3月7日〜5月25日
GW中の休館日:なし

【デザイン・建築】「ラーメンどんぶり展」(21_21 DESIGN SIGHT)

グラフィックデザイナーの佐藤卓と、ライターの橋本麻里が展覧会ディレクターを務め、ラーメン文化と美濃焼の歴史をデザインの視点から掘り下げる展覧会。2012年から2人が取り組んでいる美濃焼に関するプロジェクトのひとつで、ラーメン丼を通して美濃焼の魅力を伝える「美濃のラーメンどんぶり展」をきっかけとしている。会場では、様々なデザイナーやアーティストがラーメン丼とレンゲをデザインする「アーティストラーメンどんぶり」に新作10点を加えた、全40点のオリジナルラーメン丼を展示。プロジェクト初の試みとして、建築家・デザイナー3組の設計による「ラーメン屋台」も登場する。詳細は展覧会レポートをチェック。

会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:3月7日〜6月15日
GW中の休館日:なし

【デザイン・建築】「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」(国立新美術館)

本展覧会では、20世紀に始まった住宅をめぐる革新的な建築の試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考。ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、アルヴァ・アアルト、フランク・ゲーリー、菊竹清訓らが手がけた14の住宅を中心に、1920年代〜70年代における戸建ての住宅建築に光を当てる。ミース・ファン・デル・ローエによる未完のプロジェクト「ロー・ハウス」の原寸大展示も。レポートを公開中

会場:国立新美術館
会期:3月19日〜6月30日
GW中の休館日:なし

【日本美術】「酒呑童子ビギンズ」(サントリー美術館)

日本で最も名高い鬼として知られる酒呑童子。その成敗物語は、14世紀以前に成立し、やがて絵画や能などの題材になって広く普及した。なかでもサントリー美術館が所蔵する重要文化財・狩野元信筆《酒伝童子絵巻》は、後世に大きな影響を与えた。本展では、解体修理を終えた《酒伝童子絵巻》を一挙公開するともに、酒呑童子の生い立ちを大胆に描き加えた絵巻などを紹介。酒呑童子にまつわる「はじまり」に焦点を当て、酒呑童子絵巻の知られざる歴史と多様な展開をたどる。

会場:サントリー美術館
会期:4月29日〜6月15日
GW中の休館日:4月26日〜28日

◎麻布台、虎ノ門

【デザイン】「デザインあ展neo」(TOKYO NODE)

NHK Eテレで放送中の番組『デザインあneo』のコンセプトを、体験の場に展開する展覧会。3回目の開催となる今回は、子供たちにデザインについて様々な思考や発見を楽しんでもらうコンセプトはそのままに、新たなテーマの新作を展示する。「モノ」をテーマとしてきたこれまでの展覧会に対して、今回は「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」といった行為をテーマに据え、日常における様々な行為を、デザインの視点からとらえ直す。詳細はニュースをチェック。

会場:TOKYO NODE
会期:4月18日〜9月23日
GW中の休館日:なし

◎恵比寿、代官山、中目黒

【写真】「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」(東京都写真美術館)

鷹野隆大は、写真集『IN MY ROOM』(2005)で「第31回木村伊兵衛写真賞」を受賞し、現在も国内外で活躍を続ける写真家、アーティスト。初公開作品を含め、作家の軌跡を概観する本展では、初期から現在に至るまでの109点を展示し、これまでの作品を新たな視点で再編集することで、新しい見方を提案する。展覧会タイトルでの「カスババ」は、鷹野による造語であり、「カスのような場所(バ)」の複数形を意味する。展覧会レポートはこちら

会場:東京都写真美術館
会期:2月27日〜6月8日
GW中の休館日:4月28日

【デザイン】「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」(東京都庭園美術館)

第二次世界大戦での敗戦により、1945年にドイツ民主共和国(東ドイツ)とドイツ連邦共和国(西ドイツ)に分断されたドイツ。本展では、バウハウスやウルム造形大学が提唱したデザイン教育を基盤としたモダニズムを継承しつつ、戦後の新しい表現を追求した西ドイツにおけるグラフィックデザインの世界を紹介する。デュッセルドルフ在住のグラフィックデザイナーであるイェンス・ミュラーとカタリーナ・ズセックによって収集された「A5コレクション デュッセルドルフ」から、幾何学的抽象、イラストレーション、写真、タイポグラフィの観点で選ばれた132点のポスターを中心に、多彩な作品や資料が展示される。展覧会レポートを公開中

会場:東京都庭園美術館
会期:3月8日〜5月18日
GW中の休館日:4月28日
ミューぽんで20%OFF!

◎市ヶ谷、神楽坂

【デザイン】「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」(印刷博物館)

15世紀半ばにヨハネス・グーテンベルによって完成された活版印刷術は、テキストの複製手段が主に手写だったヨーロッパを瞬く間に席巻。発祥の地ドイツでは、魔術や魔法を意味する「ディ・シュヴァルツェ・クンスト(die schwarze Kunst)」と呼ばれ、独自の出版印刷文化が形成されていった。本展では、現在は過去のものとみなされている活版印刷術と活字書体が国の文化形成に大きく影響を与えてきた様子を、その技術を生み、現代に継承するドイツを通じて振り返るとともに、グーテンベルクの功績に迫る。ドイツの出版物を中心とした約70点が展示される。詳細はこちらのニュースから。

会場:印刷博物館
会期:4月26日〜7月21日
GW中の休館日:4月28日

◎清澄白河、両国

【現代アート】「サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス」(東京都現代美術館)

2025年で開館30周年を迎える東京都現代美術館では、パフォーマンスや上映といった、従来の展覧会の形式にとどまらない実験的なプロジェクトを展開する場として、新たに「MOT Plusプロジェクト」をスタートさせる。その一環で行われる本展は、音を使って、場所や歴史、感覚を表現する現代音響芸術コレクティヴのサウンドウォーク・コレクティヴと、詩人でアーティストのパティ・スミスとのコラボレーションによるもの。世界の様々な場所で採取された音と映像、スミスによる書き下ろしの詩が交差することで、時間や場所を超えた独自の対話を生むオーディオビジュアルインスタレーションが紹介される。詳細はこちらのニュースから。

会場:東京都現代美術館
会期:4月26日〜6月29日
GW中の休館日:4月28日

【現代アート】「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」(東京都現代美術館)

岡﨑乾二郎は、日本を代表する造形作家であるとともに、建築や環境文化圏計画、絵本、ロボット開発などの幅広い表現領域を手がけ、さらには文化全般にわたる批評家としても活躍してきた。その活動の根底には私たちの「認識」と「世界」を結び直す力としての「造形」がある。本展では、近年国際的な評価も高まる作家が大きく転回した2021年以降の新作を中心として、過去の代表作を網羅しつつ、その仕事の全貌を「造形」という主題から総覧する。新作・近作約100点が展示される。

会場:東京都現代美術館
会期:4月29日〜7月21日
GW中の休館日:4月28日

【現代アート】「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」(東京都現代美術館)

東京都現代美術館の開館30周年記念するコレクション展。1935年から2025年までの90年にわたる美術を、10年ごとに区切った9つの部屋でたどる。部屋ごとに作品を複数の視点で見つめ直し、その時代の美術の様相だけでなく、同館のコレクションの特徴を浮かび上がらせることを試みる。この30年間の収集活動で充実してきた戦前・戦中期の作品やコレクションを代表する作家の作品、新規収蔵品などが紹介される。詳細はニュースをチェック。

会場:東京都現代美術館
会期:4月29日〜7月21日
GW中の休館日:4月28日

◎天王洲、品川

【西洋美術】「オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」(パナソニック汐留美術館)

フランス・ボルドーに生まれた画家オディロン・ルドン。変貌する社会や移り変わる芸術傾向と並走するかのように新しい画題にも取り組み、木炭画や石版画から、花や神話、宗教、人物などを主題としたパステル画や油彩画へと表現媒体を変えていった。そうした過程で生まれた光と影が織りなす輝きを宿したルドンの芸術は、現在まで多くの人々を惹きつけている。本展では、岐阜県美術館のコレクションを中心に、国内外の名品を加えた約110点の作品により、ルドンの豊穣な画業の全容を展観する。

会場:パナソニック汐留美術館
会期:4月12日〜6月22日
GW中の休館日:4月30日

◎世田谷

【マンガ】「士郎正宗の世界展〜『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」(世田谷文学館)

マンガ『攻殻機動隊』を代表作のひとつとして知られる士郎正宗。1980〜90年代当時はまだ世に浸透していなかった先端技術の情報を独自の感覚でとらえ、電脳化する未来をいち早くマンガで表現してきた。その革新性は、後のマンガやSF文学、映画などのクリエイターたちに大きな影響を与え続けている。本展では、初期作品『ブラックマジック』から『アップルシード』、『ドミニオン』、そして現在に至るまでの軌跡をたどり、士郎の創作の世界の全貌を紹介する。

会場:世田谷文学館
会期:4月12日~8月17日
GW中の休館日:4月28日

【現代アート】「横尾忠則 連画の河」(世田谷美術館)

様々な手法と様式を駆使し、多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続ける画家・横尾忠則。2023年春、作家がテーマも決めずに大きなキャンバスに向かううち、前日の自作からその日の筆が導かれるままに描く、「連歌」ならぬ「連画」の制作が始まった。本展では、この「連画」を制作された順に追いかけ、見守る楽しみを味うことができる。150号を中心とする新作油彩画約60点に、関連作品やスケッチなども加え、88歳の横尾忠則の現在を紹介する。詳細はニュースをチェック。

会場:世田谷美術館
会期:4月26日〜6月22日
GW中の休館日:なし

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