公開日:2024年12月3日

【2024-25年】冬休みに見たい展覧会21選[東京編]

12月下旬から1月上旬にかけて、東京で開催されている注目展覧会をピックアップ

年末年始の冬休み期間に都内で開催されている注目展覧会をピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

*会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。

関東+東北編はこちら

  1. 【10〜1月】「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」(東京ステーションギャラリー)
  2. 【11〜1月】「上野アーティストプロジェクト2024 ノスタルジア─記憶のなかの景色」(東京都美術館)
  3. 【9〜1月】「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」(森美術館)
  4. 【10〜1月】「アレック・ソス 部屋についての部屋」(東京都写真美術館)
  5. 【11〜1月】「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル展」(三菱一号館美術館)
  6. 【10〜1月】ソール・ライター 「Saul Leiter」(art cruise gallery by Baycrew's)
  7. 【11〜2月】「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」(麻布台ヒルズ ギャラリー)
  8. 【11〜2月】「須田悦弘 展」(渋谷区立松濤美術館)
  9. 【11〜2月】「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子―ピュシスについて」(アーティゾン美術館)
  10. 【12〜2月】「古筆切 分かち合う名筆の美」(根津美術館)
  11. ​​【10〜2月】「モネ 睡蓮のとき」(国立西洋美術館)
  12. 【11〜2月】「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」(東京都庭園美術館)
  13. 【11〜2月】「Hello Kitty展 ―わたしが変わるとキティも変わる―」(東京国立博物館)
  14. 【11〜2月】「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」(国立科学博物館)
  15. 【12〜2月】「HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―」(山種美術館)
  16. 【12〜2月】小西真奈 「Wherever」(府中市美術館)
  17. 【10〜3月】「T2 Collection『Collecting? Connecting?』展」(WHAT MUSEUM)
  18. 【12〜3月】「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」(東京都現代美術館)
  19. 【12〜3月】「雨宮庸介展| まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」(ワタリウム美術館)
  20. 【10〜3月】ウェイド・ガイトン 「THIRTEEN PAINTINGS」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)
  21. 【10〜3月】「寺山修司展 ―世田谷文学館コレクション展 2024年度後期―」(世田谷文学館)

【10〜1月】「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」(東京ステーションギャラリー)

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン。本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本初の展覧会だ。パターン・デザインした食器やテキスタイル、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテムをはじめ、愛用品や著書、写真、映像など、300点以上の作品や資料などから、多様なコンラン像を浮かび上がらせる。展覧会の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:東京ステーションギャラリー
会期:10月12日〜2025年1月5日
ミューぽんで100円OFF!(1名まで割引)

【11〜1月】「上野アーティストプロジェクト2024 ノスタルジア─記憶のなかの景色」(東京都美術館)

「ノスタルジア」とは、ギリシャ語の「ノストス(家に帰ること)」と「アルゴス(痛み)」の合成語であり、故郷へと帰りたいが、けっして戻れない心の痛みのことを意味する。元々は望郷の思い、いわゆるホームシックと同じような意味だったが、現代では二度と戻ることができない過去(子ども時代など)の記憶を、現在の風景や情景に重ね合わせて味わう、切なくも複雑な感情のことを言う。本展はノスタルジアを強く感じさせる風景、人のいる情景、幻想絵画などを描いてきた個性的な8名の作家たちの作品を紹介する。

会場:東京都美術館
会期:11月16日〜2025年1月8日
ミューぽんで100円OFF!(1名まで割引)

【9〜1月】「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」(森美術館)

日本では27年ぶりとなるルイーズ・ブルジョワの個展が森美術館で開催中。絵画、版画、素描、彫刻、インスタレーション、遺稿などを通じて、アーティストの全貌に迫るような展示となった。また、本展では六本木ヒルズの広場に設置されている彫刻作品《ママン》(1999/2002)をはじめとする「蜘蛛」を題材としたシリーズにも焦点が当てられる。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:森美術館
会期:9月25日〜2025年1月19日
ミューぽんで200円OFF!(1名まで割引)

【10〜1月】「アレック・ソス 部屋についての部屋」(東京都写真美術館)

写真で物語を紡ぎだすような作品で、世界的に高い評価を獲得しているアレック・ソス。初期の代表作「Sleeping by the Mississippi」シリーズから、今秋に刊行された最新作「Advice for Young Artists」までが出品される本展は、「部屋」をテーマに、これまでのソスの作品を編み直す試み。出品作のほぼすべてが屋内で撮影された写真で構成されており、30年におよぶキャリアを単に振り返るのではなく、ソスの作品に登場する様々な部屋や、その空間に佇む人々にも意識を向けるユニークな内容になっている。レポートを公開中。

会場:東京都写真美術館
会期:10月10日〜2025年1月19日

【11〜1月】「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル展」(三菱一号館美術館)

設備メンテナンスのために、2023年4月から長期休館していた三菱一号館美術館が再開館。リニューアル記念の展覧会として、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カルの展覧会が開催されている。同館のコレクションの核をなすロートレックの作品と、2020年に同館と協働する予定だったカルの作品を、カルが提示した「不在」というテーマのもとで紹介する。ロートレックの作品は、ポスターや版画作品、版画集など約130点を展示。カルの作品はテキストや写真を組み合わせた代表的なシリーズの数々を見ることができる。レポートを公開中。

会場:三菱一号館美術館
会期:11月23日〜2025年1月26日

「カラー写真のパイオニア」とも言われるソール・ライター。1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消したのち、初の写真集『Early Color』によって80代で再度注目を集めた。本展では、没後に発掘されたポジをソール・ライター財団監修のもと、新たにプリントした作品44点を日本で初めて展示。「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターによる、唯一無二の色彩の世界を体験できる貴重な機会となる。ニュースはこちら

会場:art cruise gallery by Baycrew's
会期:10月25日〜2025年1月13日

【11〜2月】「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」(麻布台ヒルズ ギャラリー)

全世界で絶大な人気を誇る『ポケットモンスター』シリーズと工芸作家のコラボレーション展。2023年3月~6月に石川・国立工芸館で行われ、その後、アメリカや日本各地の巡回を経てバージョンアップして東京で開催されている。今回は追加作品を含む約80点を展示。ポケモンと工芸が正面から出会ったらどんな「かがく反応」が起きるのか? この問いに人間国宝から若手まで20名のアーティストが挑んだ。ポケモンの姿かたちや仕草、気配などを呼び起こす作品や、進化や旅の舞台、技などゲームの記憶を辿る作品、日々を彩る器や着物などに誘い込まれたポケモンたちなど、多様な作品が一堂に会す。展示の様子はこちらのレポートから。

会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
会期:11月1日〜2025年2月2日

【11〜2月】「須田悦弘 展」(渋谷区立松濤美術館)

独学で木彫の技術を磨き、朴の木を用いて実物大の植物彫刻を制作してきた須田悦弘。須田によって生み出される植物は、思いがけない場所にさりげなく設置されることで空間と作品が一体となり、独自の世界を構築する。本展では、初期作品やドローイング、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う作品、新作も集結している。レポートを公開中。

会場:渋谷区立松濤美術館
会期:11月30日〜2025年2月2日

【11〜2月】「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子―ピュシスについて」(アーティゾン美術館)

2020年の開館以来、毎年アーティゾン美術館で開催されている石橋財団コレクションとアーティストとの共演「ジャム・セッション」展。今回は、国際的なアートシーンで注目を集める毛利悠子をゲストとして迎える。「インプロヴィゼーション(即興演奏)」や現代/実験音楽の「エラー」や「フィードバック」 を作品空間に組み込み、振幅やゆらぎ、変動や不確定さを重視してきた毛利。所蔵コレクションから選ばれたクロード・モネ、アンリ・マティス、パウル・クレー、ジョルジュ・ブラック、マルセル・デュシャン、ジョゼフ・コーネル、藤島武二といった作家との時代を超えたコラボレーションを楽しむことができる。レポートはこちら

会場:アーティゾン美術館
会期:11月2日〜2025年2月9日

【12〜2月】「古筆切 分かち合う名筆の美」(根津美術館)

平安時代、貴族たちは書に秀でた能書家に勅撰和歌集や私家集の書写を依頼し、それらを贈答品や調度品として用いた。当代一流の能書家が写したこれらの歌書は、室町時代以降、茶の湯の流行や書の鑑賞文化のなかで一紙や一頁、あるいは数行単位に切断・分割されるようになり、「古筆切(こひつぎれ)」と呼ばれる形式が生まれた。本展では、重要文化財に指定された「高野切」をはじめ、平安から鎌倉時代にかけて書かれた古筆切を一堂に展示する。

会場:根津美術館
会期:12月21日〜2025年2月9日

​​【10〜2月】「モネ 睡蓮のとき」(国立西洋美術館)

フランスの印象派を代表する画家、クロード・モネの展覧会が国立西洋美術館で開催中。日本でも広く親しまれている「積みわら」や「睡蓮」の連作を手がけているモネだが、本展はとくに画家の晩年の制作と表現の変化に焦点を当てる。世界最大級のモネ・コレクションを誇るパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品を含む、厳選されたおよそ50点が来日。日本国内に所蔵される作品も加え、計64点の名画が集結している。レポートを公開中

会場:国立西洋美術館
会期:10月5日~2025年2月11日

【11〜2月】「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」(東京都庭園美術館)

現代を代表するふたりの女性作家、鉄の造形で知られる青木野枝と、ガラスを用いる三嶋りつ惠の展覧会が東京都庭園美術館で開催されている。同館(旧朝香宮邸)の各所に作品を配置し、鉄とガラスというふたつの素材を通じて、生命の輝きを想起させる現代美術の世界観を、新作インスタレーションを含む作品を通じて体感できる展覧会となる。展示の様子はこちらのレポートから。

会場:東京都庭園美術館
会期:11月30日〜2025年2月16日
ミューぽんで20%OFF!(2名まで割引)

【11〜2月】「Hello Kitty展 ―わたしが変わるとキティも変わる―」(東京国立博物館)

サンリオの人気キャラクター、ハローキティの50周年を記念した展覧会「Hello Kitty展」が東京国立博物館 表慶館で開催中。本展では「キティとわたし」の50年をテーマに、ハローキティだけが持つユニークさをひもとく。史上最大量のグッズが展示されるほか、アーティストとのコラボ作品、オリジナル映像コンテンツ、フォトスポットなど、見どころあふれる展示となっている。詳細はこちらのニュースから。

会場:東京国立博物館
会期:11月1日〜2025年2月24日

【11〜2月】「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」(国立科学博物館)

国立科学博物館では、初となる鳥類をテーマとした展覧会が開催中。本展は、急速に発展するゲノム解析研究により明らかになった最新の進化系統をもとに、鳥類の特有な体の構造や生態を紹介しながら、鳥たちの多種多様な進化の謎を解き明かすものである。家禽やペットとして人間の生活に深く関わり、畏敬や愛玩の対象として身近に存在する鳥類の不思議で魅力的な姿を知る貴重な機会となる。気になるオリジナルグッズはこちら

会場:国立科学博物館
会期:11月2日〜2025年2月24日

【12〜2月】「HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―」(山種美術館)

古来より、人々は幸せな生活を願い、その想いを図様や造形に託してきた。日本美術には、誕生や婚礼などの慶事、節句、日常の営みのなかで飾られる様々な吉祥の表現がある。本展では、長寿や子宝、富や繁栄といった願いが込められた美術に焦点を当て、おなじみの松竹梅や七福神をはじめ、現代の人々にとってもラッキーモテーフと言える作品が多数展示される。

会場:山種美術館
会期:12月14日〜2025年2月24日

【12〜2月】小西真奈 「Wherever」(府中市美術館)

風景画の可能性を広げているアーティスト・小西真奈。雄大な景観を大画面に収め、隅々まで緻密に描き込まれた理知的な作品は広く人気を集めている。コロナ禍で隔離生活を余儀なくされた時期、小西は自宅から徒歩圏内の都立公園や付属の温室、近隣を流れる小川を訪れ、それらの風景を描き続けた。本展は、小西にとって美術館での初の大規模個展となり、これまでの代表作に加え、新作も多数展示される。

会場:府中市美術館
会期:12月14日〜2025年2月24日

【10〜3月】「T2 Collection『Collecting? Connecting?』展」(WHAT MUSEUM)

東京・品川に位置するWHAT MUSEUMでは起業家・高橋隆史による現代アートのコレクションを紹介する展覧会、「T2 Collection「Collecting? Connecting?」展が開催中。株式会社ブレインパッドの共同創業者であり、ビッグデータ・AI領域で活躍する高橋は、約6年前から現代アートのコレクションを開始。本展は、同コレクションが一般公開される初の機会であり、T2コレクションのこれまでの軌跡とこれからの展望を概観することができる。出展作家はベルナール・フリズ、丹羽良徳、名和晃平、和田礼治郎、宮島達男など。髙橋が近年関心を寄せているコンセプチュアルアートや、カメラ・写真の概念を取り入れた作品を中心に約35点が展示される。ニュースはこちら

会場:WHAT MUSEUM
会期:10月4日〜2025年3月16日

【12〜3月】「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」(東京都現代美術館)

2023年3月に逝去した作曲家・坂本龍一の最大規模となる個展が、東京都現代美術館で開催される。本展では、生前坂本が同館のために遺した展覧会を基軸に、アーティストの創作活動の核心をなす「音」と「時間」をテーマに掲げ、未発表の新作と代表的なサウンド・インスタレーション作品を含む約10点の作品群が、美術館の屋内外の空間を舞台にダイナミックかつ没入的に展開される。坂本の活動を時系列に紹介しながら、その先駆的・実験的な創作活動の軌跡を辿るような展覧会となる。同館では12月14日から「MOT アニュアル 2024 こうふくのしま」展もスタートする。

会場:東京都現代美術館
会期:12月21日~2025年3月30日

【12〜3月】「雨宮庸介展| まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」(ワタリウム美術館)

彫刻、パフォーマンス、映像作品など、多岐にわたる手法で独自のアートを展開する雨宮庸介。本展では、ワタリウム美術館を舞台に制作された最新VR作品を中心に、溶けたりんごの彫刻》や石巻13分》の記録映像、1300年持ち歩かれた、なんでもない石》のペーパーなど、雨宮の代表作が一堂に会する。大学時代に美術への意識的な関心を深めるきっかけとなったワタリウム美術館での本展は、雨宮にとって原点回帰であると同時に、新たな創作の展望を開く場でもある。アーティストと空間が織り成す化学反応をぜひ見ておきたい。

会場:ワタリウム美術館
会期:12月21日〜2025年3月30日

【10〜3月】ウェイド・ガイトン 「THIRTEEN PAINTINGS」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)

ウェイド・ガイトンは1972年アメリカ・インディアナ州ハモンド生まれ。伝統的な絵画の形式に現代のデジタル技術を組み合わせた独自の印刷技法で広く知られている。アーティストにとって初の日本での展覧会となる本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵作品から2022 年に制作された13点の大判絵画作品を紹介。レポートを公開中

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:10月31日〜2025年3月16日

【10〜3月】「寺山修司展 ―世田谷文学館コレクション展 2024年度後期―」(世田谷文学館)

戦後日本を代表する歌人・劇作家であり、現在も戯曲の再演や映画の上映を通じて人気を集める寺山修司(1935〜83)。本展では、世田谷文学館がこれまで収集してきた寺山の書簡や、彼が主宰した劇団「天井棧敷」に関連する資料が一堂に会し、寺山の人物像とその活動が概観できるような機会となる。アングラ演劇、そして戦後日本の現代芸術においても重要な位置を占める寺山修司。彼の色褪せない魅力を貴重な資料を通じて堪能できるこの機会に、ぜひ足を運んでみてほしい。ニュースはこちら

会場:世田谷文学館
会期:10月5日〜2025年3月30日

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