子供と一緒に美術館へのおでかけはいかが? 美術館では親子連れでも楽しめる「ファミリーデー」「キッズデー」が開催されている。通年通して開催されるものから、イベントとして開催されるものまで、15件をピックアップしてご紹介。さあ、親子で出かけよう。
萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武ら、郷土の美術家たちの作品群を中心としたコレクションを持つ岩手県立美術館。毎月第2木曜日、第4土曜日の9:30~12:00は、小さな子供連れの優先時間帯として、ファミリータイムを実施している。ファミリータイム実施中は、2階ライブラリーに友の会ボランティアスタッフによる絵本の読み聞かせ会も開催される。
場所:岩手県立美術館
日時:
【2024年】7月27日、8月8日、8月24日、9月12日、9月28日、10月10日、
10月26日、11月14日、11月23日、12月12日、12月28日
【2025年】1月9日、1月25日、2月13日、2月22日、3月13日、3月22日
※絵本の読み聞かせは11:00から30分程度
ウェブサイト:https://www.ima.or.jp/event/family-time/
戦前の建物である旧川崎銀行千葉支店を包むように設計されている千葉市美術館。この夏は、「岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師 ―摘水軒コレクションを中心に」関連イベントとして「夏休み!スペシャルこどもウィーク」が8月6日~12日に開催される。「美術館ボランティアスタッフによる おしゃべりアート探検」や、スタンプラリーやビンゴ、工作ワークショップに木版画の摺体験など、楽しい企画がもりだくさんだ。
会場:千葉市美術館
日時:8月6日~12日
ウェブサイト:https://www.ccma-net.jp/learn/events/related/2024-8-6-12-kodomoweek/
19世紀末から現在に至る日本の近現代美術を中心に収集、保存、調査・研究を行う東京国立近代美術館。「周りの目が気になって、美術館に子供を連れて行きにくい」「子供と一緒に美術館に訪れてみたい」。そんな声に応えて、親子連れが美術館を楽しむことができる特別な2日間「Family Day こどもまっと」が開催される。館内探検や、対話鑑賞などのプログラムも実施される。
会場:東京国立近代美術館
日時: 9月21日、9月22日
ルネサンスから20世紀半ばまでの西洋美術の流れが分かる国立西洋美術館で「にぎやかサタデー」が開催される。この日は、常設展・企画展が観覧料無料になり、会話しながら作品を鑑賞するなど、気軽にそれぞれの鑑賞スタイルが楽しめる。ゲーム感覚で鑑賞を楽しめるポストカードや、企画展「内藤コレクション 写本―いとも優雅なる中世の小宇宙」の作品を楽しめる小冊子を配布するほか、写本作品の一部を並べたビンゴなど楽しい企画がもりだくさん。当日はキッズスペースや授乳室も設置される。また、9月にも乳幼児連れのための特別開館日が2日間開催される予定だ。
会場:国立西洋美術館
日時:8月3日
9:30~20:00
料金:無料
多彩な展覧会を開催する新しいアートの発信拠点国立新美術館で、夏の恒例イベント「手ぶらでブラっと工作室」が開催される。今年のテーマは、夏の夜に川辺できらめく「ホタル」。色紙・テープ・シールを使って、夏の記憶を振り返りながら、ホタルのようにやさしく光る思い出の缶バッチを作る。申し込み不要・自由参加型で、小さな子供から大人まで好きな時間に参加することができる。
会場:国立新美術館
日時: 8月10日 10:30~16:30
参加方法:事前申し込み不要、出入り自由
料金:缶バッジ1個につき100円
ウェブサイト:https://www.nact.jp/event/2024/005734.html
国内唯一の国立の映画専門機関であり、映画文化の振興拠点である国立映画アーカイブでは「こども映画館 2024年の夏休み★」が開催される。『みにくいあひるの子』『ペンギンぼうや ルルとキキ』『ぼくらの七日間戦争』など子供向けの映画の上映や、なかなか観れない活弁・演奏付きで無声映画を観ることができる。プログラムは、中学生以下無料で開催される。
会場:国立映画アーカイブ
日時:7月26日、7月27日、8月2日、8月3日
参加方法:全プログラム事前申込制
ウェブサイト:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/kids-cinema2024/
国の重要文化財「旧朝香宮邸」を本館に持つ、東京都庭園美術館。あらゆる人にとって居心地の良い場となることを目指し、車椅子の方や介助等が必要な方も安心して過ごすことのできる「ゆったり鑑賞日」と普段はベビーカーを使うことができない本館もベビーカーのまま入館できる「ベビーアワー」を通年で開催している。「ベビーアワー」では、アート・コミュニケータと一緒に展覧会をめぐる「ベビーといっしょにミュージアムツアー」も行われている。
生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
開催日:7月24日 10:00~15:00
建物公開2024 あかり、ともるとき
開催日:10月23日 10:00~15:00
そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠
2025年1月29日 10:00~15:00
※同時開催「ベビーといっしょにミュージアムツアー」
要事前申込 ①10:30〜 ②11:30〜 ③12:30〜 各回最長60分
ウェブサイト:https://www.teien-art-museum.ne.jp/visit/gallery-day/
「美を結ぶ。美をひらく。」をミュージアムメッセージに持つサントリー美術館では、「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」が開催される。休館日の美術館を“こども専用びじゅつかん”として小・中学生と保護者に無料開放し、鑑賞と教育普及プログラムが楽しめる事前予約制のイベントだ。〈わくわくたんけんシート〉を使った「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」鑑賞や、「おしゃべり鑑賞タイム」や「びじゅつかんのひみツアー」などの体験型プログラムも実施される。
会場:サントリー美術館
日時:8月6日 10:00~17:00 ※入館は16時まで
参加方法:事前予約制
対象:小・中学生とその保護者
※小・中学生1名につき、保護者1名同伴入館可(無料) 。小・中学生と一緒の場合に限り未就学の子供も入館可。
ウェブサイト:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/special/2024_08/
伊万里、鍋島などの肥前磁器および中国・朝鮮などの東洋陶磁を公開している日本でも数少ない陶磁器専門の美術館、戸栗美術館。夏休み特別企画として、8月10日におしゃべりOKの鑑賞日「ファミリーデー」が開催される。中学生以下の子供連れの保護者は一般料金から200円割引。特別イベントとして、江戸時代の伝統文様「蛸唐草(たこからくさ)」の描き方を学芸員に教わり、上絵具マーカーで白磁のミニカップへ絵付けする「やきもの絵付け体験 昔ながらの文様を描いてみよう」も開催される。
会場:戸栗美術館
日時:8月10日
ウェブサイト:https://www.toguri-museum.or.jp/tenrankai/index.php
約5500点の収蔵作品を活かして、現代美術の流れを展望できるコレクション展示や大規模な国際展をはじめとする特色ある企画展示など、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザイン等幅広く展覧会を開催している東京都現代美術館。「家族ふれあいの日」として、毎月第3土曜日と翌日曜日は、18歳未満の子供連れの都内在住の保護者2名まで観覧料が半額になる。また、9月7日・8日の2日間は中高生・専門学校生・大学生は無料になる「学生無料デー Supported by Bloomberg」も開催される。
会場:東京都現代美術館
「家族ふれあいの日
」
毎月第3土曜と翌日曜
は18歳未満の子供を同伴する保護者の観覧料が半額
「学生無料デー Supported by Bloomberg」
9月7日・ 8日の2日間、中高生・専門学校生・大学生は無料
国宝89件、重要文化財650件を含む、約12万件の所蔵品を有する東京国立博物館。「子供が騒いだりすると迷惑なのでは……」「子供には博物館は難しそう……」。そんな思いをもつ親子連れに博物館の面白さを伝えるための特別な一日「トーハクキッズデー」が開催されている。館内の所蔵品をめぐるワークシートの配布や、ボランティアの手づくりマップを持って探検する「こどもたてものさんぽツアー」、「子どものためのギャラリートーク」などのイベントや、キッズスペースや託児なども用意されている。
会場:東京国立博物館
開催日:7月28日、11月24日、2025年1月26日
ウェブサイト:https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11127
印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核にしながら、現代美術の第一線で活躍する作家たちを収集・展示するポーラ美術館「キッズ☆おしゃべり鑑賞会&ワークショップ」が開催される。「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」展の会場やポーラ美術館のコレクションを見ておしゃべりしたり、鑑賞後は記憶がひそむ“もの”と“写真”をテーマに作品を制作しているアーティスト鈴木のぞみと一緒に、家族や友だちなど、大切な人たちとの思い出の写真を飾るフォトフレームを製作する。
会場:ポーラ美術館
日時:8月10日 10:00~12:15
対象:小学3年生~6年生 ※保護者の方は一緒に鑑賞
参加費:無料(保護者は入館料2200円)
定員:30名
参加方法:要申込(8月4日)
ウェブサイト:https://polamuseum-learning0810.peatix.com/
日本で最初の公立近代美術館として開館した神奈川県立近代美術館。「神奈川県立近代美術館 鎌倉別館」「神奈川県立近代美術館 葉山」
では、毎月第1日曜日は「ファミリー・コミュニケーションの日」が設けられている。この日は会話を楽しむ日として、ゆっくりと展覧会を鑑賞することができる。また、18歳未満の親子連れは割引料金で鑑賞することができ、高校生は無料となる。
場所:神奈川県立近代美術館
日時:展覧会の会期中毎月第1日曜日
ウェブサイト:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/learning/children-and-families
工芸のまち・金沢に誕生した近現代工芸・デザイン専門の国立工芸館では、「たんけん!こども工芸館~光と影のヒミツ~」が開催される。ワークシート『たんけんかのおぼえがき』を片手に光と影のふしぎワールドを取材してみよう。ときめきの記録をたずさえて向かうワークコーナーでは、探検家の証の「ピカ★ボコバッジ」づくりに挑戦することができる。
会場:国立工芸館
日時:7月15日、7月21日、8月17日
参加方法:事前申込不要・各回先着順100名程度
ウェブサイト:https://www.momat.go.jp/craft-museum/events/20240715
京都を中心とした西日本の近現代美術・工芸を鑑賞することのできる京都国立近代美術館。子供連れの家族や小学生、中学生がおしゃべりしながら過ごせる「もまっく ファミリーアワー」が開催される。ファミリーアワー(9:00~10:00)の時間帯に入館した場合、中学生以下は無料、保護者は団体料金で鑑賞することができる。また、学芸員、看守スタッフ、警備スタッフなど、さまざまなお仕事を体験するキッズプログラム「びじゅつかんのお仕事たいけん!」も同時開催される。
会場:京都国立近代美術館
日時:8月3日 9:00~10:00
料金:中学生以下無料、保護者は団体料金
ウェブサイト:https://www.momak.go.jp/Japanese/news/?sy=2024&tp=events#post-124403
国内外の現代アートを幅広く紹介する国立国際美術館で、家族や友だちとのおしゃべりもOK、赤ちゃんが泣いてしまってもOKの「こどもまんなか NMAOファミリー☆デー! 」が開催される。親子で楽しめる「びじゅつあーすぺしゃる いろいろみ~ろ」も同時開催。国立国際美術館を代表する全長12メートルにもおよぶ巨大な陶板画ジョアン・ミロ《無垢の笑い》(1969)を楽しむきっかけとなるアクティヴィティで、ミロの魅力を発見してみよう。
会場:国立国際美術館
日時:8月25日 10:00~17:00
ウェブサイト:
https://www.nmao.go.jp/events/event/family_day_20240825/
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