公開日:2024年7月1日

【2024年版】夏休みに親子で訪れたい展覧会・アートイベント17選

全国各地で夏休みに開催される子連れで行きたい展覧会・アートイベントをTAB編集部がピックアップ。

本記事では夏休みに親子で訪れるのにぴったりな展覧会・アートイベントを紹介。今年の夏は、おばけ・妖怪をテーマにした展覧会や、絵本の展覧会、昆虫の展覧会など、夏休みの思い出づくりはもちろん、自由研究のネタ探しにもなるような展覧会がめじろ押し! 

紹介する展覧会には、7〜8月の休館日や事前予約制の有無も記載。 なお、イベントページの「子連れで行きたい」タグからも、親子で訪れたいおすすめの展覧会を見ることができるので、ぜひこちらもチェックしてみてほしい。

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*各展覧会の会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。

*美術館に子連れで行ったときのエピソードや悩みについての記事も公開中!

  1. 【北海道/6~8月】「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」(札幌芸術の森美術館)
  2. 【青森/7~9月】「tupera tupera のかおてん.」(八戸市美術館)
  3. 【群馬/7~8月】こども+おとな+夏の美術館(群馬県立近代美術館)
  4. 【東京/3~9月】「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」(21_21 DESIGN SIGHT)
  5. 【東京/7~8月】「ICC キッズ・プログラム 2024  キミ().コード()セカイ()」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC])
  6. 【東京/7~9月】「オーディオゲームセンター+CCBT」(シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT])
  7. 【東京/7~9月】「オバケ?展」(PLAY! MUSEUM)
  8. 【東京/7~10月】「昆虫 MANIAC」(国立科学博物館)
  9. 【東京/8~9月】「浮世絵お化け屋敷」(太田記念美術館)
  10. 【神奈川/7~9月】ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉(平塚市美術館)
  11. 【長野/6~9月】「いわさきちひろ ぼつご 50 ねん こどものみなさまへ みんな なかまよ」(安曇野ちひろ美術館)
  12. 【愛知/7~9月】「エッシャー 不思議のヒミツ」(豊田市美術館)
  13. 【大阪/7~9月】「ギョギョッとサカナ★スター展~お魚たちが教えてくれる海のこと~」(ATCギャラリー)
  14. 【鳥取/6~8月】「アートって、なに? ~ミュージアムで過ごす、みる・しる・あそぶの夏やすみ」(鳥取県立博物館)
  15. 【山口/6月〜9月】「宮西達也の世界 ミラクルワールド絵本展」(周南市美術博物館)
  16. 【福岡/6~9月】「真夏のあじびアドベンチャー―アジア美術を冒険しよう」(福岡アジア美術館)
  17. 【沖縄】「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄」(T ギャラリア 沖縄 by DFS)

【北海道/6~8月】「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」(札幌芸術の森美術館)

夏の風物詩のひとつ、オバケ・妖怪をテーマにした作品は数多く存在するが、妖怪マンガの金字塔といえば水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』だろう。水木の生誕100周年を記念して行われる本展では、鳥山石燕『画図百鬼夜行』、柳田國男『妖怪談義』など水木が所蔵し、制作の参考にしていた妖怪関係資料が初公開されるほか、水木しげるの妖怪画100点以上が一堂に会し、水木しげるの妖怪ワールドへとわたしたちを誘う。

会場:札幌芸術の森美術館
会期:6月29日〜8月25日

*休館日なし

【青森/7~9月】「tupera tupera のかおてん.」(八戸市美術館)

クリエイティブ・ユニット tupera tupera による「かお」をテーマにした展覧会が八戸市美術館に巡回。『かおノート』や『こわめっこしましょ』などの絵本原画をはじめ、映像作品《かおつくリズム》や《床田愉男》《かお10》など参加・体験型の作品が多く展示される。ただ鑑賞するだけでなく、自分の身体を動かし、ときには作品の一部になることもできる本展は、小さな子供たちでも楽しめること間違いなし。

会場:八戸市美術館
会期:7月6日〜9月1日

*火曜休館(8月13日は開館)

【群馬/7~8月】こども+おとな+夏の美術館(群馬県立近代美術館)

群馬県立美術館では子供むけの夏休みイベントが開催。ワークシートを持ってコレクション展示室を探検する「ミュージアム・クエスト」や、工作・お絵描きができるミニワークショップ(毎週木・日曜日)などが企画されている。イベント期間中には企画展「開館50周年記念 英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」に関連して、アフタヌーン・ティー体験ができるワークショップなども行われる。イベントには予約が必要なものもあるので、詳細は公式ウェブサイトからチェックしてみてほしい。

会場:群馬県立近代美術館
会期:7月20日~8月25日

*月曜休館(8月12日は開館)

【東京/3~9月】「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」(21_21 DESIGN SIGHT)

様々な科学分野の新技術と、クリエイター・デザイナーの出会いによって生み出されたデザインプロトタイプやインスタレーション、映像作品が展示される本展。展示室には多くの体験型作品が設置されているほか、実際のプロトタイプを手に取ることができる「さわれるコーナー」も。見て楽しい、さわって楽しい未来のかけらは、これからの未来を担う子供たちの創造力をやさしく育んでくれるはずだ。展示の様子はこちらのフォトレポートYouTubeチャンネルで公開中。

会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:3月29日~9月8日

【東京/7~8月】「ICC キッズ・プログラム 2024  キミ().コード()セカイ()」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC])

日本で長年にわたってメディアアートを紹介してきたICCでは、今年の夏も子供向けの鑑賞プログラムが開催される。本年は2020年より小学校で必修化されたプログラミング教育に焦点を当て、メディアアート作品をプログラミング的な要素(規則性、ランダム性、自律性、数学)を通じて、鑑賞・体験する方法を学べる機会となる。参加アーティストは、北千住デザイン、サスカッチ+ksmt、 避雷 、宮内暖笑 、椋木新 、mole^3 、Lilyの7組。

会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:7月23日~8月25日

【東京/7~9月】「オーディオゲームセンター+CCBT」(シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT])

音から発想し、音だけで作るゲーム「オーディオゲーム」は世界中のクリエイターによって継続的に発表され、それをプレイする人々もじつに多様なアイデンティティを持つ。本イベントは、2017年に活動を開始した、研究者、プログラマー、キュレーター、障害当事者からなる協働チーム「DDD(Disability Driven Design)Project」が展開するプロジェクト。オーディオゲームのプレイはもちろん、新たなゲームを創作するハッカソンの開催や、オーディオゲームを作る体験もできるような機会となる。

会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
会期:7月13日~9月16日

【東京/7~9月】「オバケ?展」(PLAY! MUSEUM)

古今東西の文学、絵本、漫画、映画など、様々なジャンルの作品に登場するオバケ。怖いのにかわいい、会いたくないのに会ってみたい、そんな不思議な魅力を持ったオバケをテーマにした本展では、オバケ屋敷、落語、音楽、銭湯、アニメーションなどの多様なクリエーションを通じて、その魅力を楽しみつくすような機会となる。見て、聴いて、感じて、知って、五感すべてを総動員させながら鑑賞できる本展は、子供たちの美術館デビューにもぴったりだ。

会場:PLAY! MUSEUM
会期:7月13日~9月29日

*休館日なし

【東京/7~10月】「昆虫 MANIAC」(国立科学博物館)

地球最大の生物群でありながら、いまなお新発見が眠る昆虫の世界。本展では、国立科学博物館の研究者による、マニアックなセレクトの昆虫標本や、2mを超える巨大模型、最新の昆虫研究の動向を織り交ぜ、カブトムシやクワガタムシといったおなじみの昆虫はもちろん、クモやムカデなどを含む「ムシ」たちのまだ見ぬ驚きの世界を「見る」「触る」「嗅ぐ」「聞く」といった感覚を通じて紹介する。

会場:国立科学博物館
会期:7月13日〜10月14日

*7月16日は休館

【東京/8~9月】「浮世絵お化け屋敷」(太田記念美術館)

約200年前の江戸時代、大衆芸術として急速に広まった浮世絵には、数多くの妖怪・幽霊たちが登場する。本展では歌川国芳の名作《相馬の古内裏》や月岡芳年の作品をはじめとする、新収蔵作品を含む約170点の作品を紹介。ときに恐ろしく、ときにゆるキャラのようなかわいらしさを持った妖怪が集まる、さながらお化け屋敷のような展覧会となる予定だ。

会場:太田記念美術館
会期:8月3日~9月29日

【神奈川/7~9月】ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉(平塚市美術館)

ザ・キャビンカンパニーは、絵本や絵画、立体作品、イラストレーションなどを手掛ける阿部健太朗と吉岡紗希によるふたり組のアーティスト。絵本『だいおういかのいかたろう』 や「こどもの読書週間」ポスター、『NHK おかあさんといっしょ』の「しりたガエルのけけちゃま」のキャラクターデザイン・美術など、子供たちにとって親しみ深い作品に数多くたずさわるアーティストの、これまでの軌跡を辿る機会となる。

会場:平塚市美術館
会期:7月6日〜9月1日

【長野/6~9月】「いわさきちひろ ぼつご 50 ねん こどものみなさまへ みんな なかまよ」(安曇野ちひろ美術館)

いわさきちひろの没後50年となる本年、ちひろ美術館ではアートユニットplaplaxを展覧会ディレクターに迎え、 「あそび」「自然」「平和」の3つをテーマに、 いわさきの作品を現代の視点からとらえなおすプロジェクト 「こどものみなさまへ」に取り組んでいる。本展はそのプロジェクトの一環であり、大人も子供も見るだけではなく参加したくなるような展示構成が魅力的だ。都内近郊にお住まいの方は、ちひろ美術館・東京 で開催予定の「あ・そ・ぼ」展もぜひチェックしてみてほしい。

会場:安曇野ちひろ美術館
会期:6月8日〜9月1日

*水曜休館

【愛知/7~9月】「エッシャー 不思議のヒミツ」(豊田市美術館)

グラフィックアートの可能性を追求したオランダの画家マウリッツ・エッシャー。遠近法や、幾何学図形、人間の知覚構造に強い関心を抱き、芸術と科学とを融合させた彼の作品は、見る人の視覚を刺激し、多くの驚きを与えてきた。展示室には作品の内部空間を再現したコーナーが設置され、エッシャー作品の不思議のヒミツを存分に体感することができる本展。 人間の知覚・認識構造が生み出す錯覚の世界を、親子で楽しみながら学ぶのにぴったりな機会となりそうだ。

会場:豊田市美術館
会期:7月13日~9月23日

*月曜休館(7月15日、8月12日は開館|7月16日、8月13日は休館)

【大阪/7~9月】「ギョギョッとサカナ★スター展~お魚たちが教えてくれる海のこと~」(ATCギャラリー)

NHKで放送中の「ギョギョッとサカナ★スター」がテレビを飛び出して展覧会として登場。 モデレーターのさかなクンが魚の世界を深掘りし、ギョギョっと驚く魅力満載の魚を「サカナ★スター」として紹介する同番組。 本展では、これまで紹介してきたサカナ★スターたちが、映像やイラスト、さかなクンが作成した剥製などとともに紹介され、魚の不思議な世界や、海の今を知ることができる機会となる。

会場:ATCギャラリー
会期:7月12日~9月23日

【鳥取/6~8月】「アートって、なに? ~ミュージアムで過ごす、みる・しる・あそぶの夏やすみ」(鳥取県立博物館)

鳥取県初の県立美術館「鳥取県立美術館」 のオープンまであと半年。鳥取県立博物館では、そのオープンに合わせて、これまでアートにあまりふれる機会がなかった方や、家族連れでアートを楽しみたいと思っていた方に向けた展覧会が開催される。同館の美術部門に所蔵する作品や、国内外で活躍する注目作家の作品が様々な切り口で紹介され、予備知識のありなしに関わらずアートを楽しめる機会となる予定だ。

会場:鳥取県立博物館
会期:6月29日〜8月25日

*7月29日は休館

【山口/6月〜9月】「宮西達也の世界 ミラクルワールド絵本展」(周南市美術博物館)

『おまえ うまそうだな』『にゃーご』『おとうさんはウルトラマン』などでおなじみの絵本作家、宮西達也の展覧会が山口に巡回。人気絵本の貴重な原画や、作家活動の原点とも言える学生時代のスケッチが、作家本人の解説とともに紹介され、40年にわたってこころ温まる絵本を作りつづける彼の制作の裏側に迫るような展覧会となる。

会場:周南市美術博物館
会期:6月28日〜9月1日

*月曜休館(7月15日、8月12日は開館|7月16日、8月13日は休館 )

【福岡/6~9月】「真夏のあじびアドベンチャー―アジア美術を冒険しよう」(福岡アジア美術館)

今夏の福岡アジア美術館では「冒険」をテーマに、不思議いっぱいの世界や物語を表した作品や、いつもの日常をファンタジーのように変幻自在にとらえた作品を紹介する企画展が開催される。本展では、インドの神々の冒険物語から、都市に潜む小さな生き物たちの世界まで、見ているだけでワクワクするような作品が数多く並ぶ予定だ。また、同館では7月16日から「エルマーのぼうけん」展も巡回。こちらもあわせて観に行きたい。

会場:福岡アジア美術館
会期:6月27日〜9月3日

*水曜休館

【沖縄】「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄」(T ギャラリア 沖縄 by DFS)

アートとテクノロジーを組み合わせた作品で、世界各地に体験型のミュージアムをオープンさせてきたチームラボ。沖縄・那覇に常設されている本展は《光のボールでオーケストラ》や《弾む水の天才ケンケンパ》など、鑑賞者の動きと同期して変化が起こる作品や、《世界とつながったお絵かき水族館》や《グラフィティネイチャー》などの自分で描いた絵が反映される作品が設置されており、子供たちが喜びそうな仕掛けでいっぱいの展覧会となっている。

会場:T ギャラリア 沖縄 by DFS
会期:常設(2023年12月15日~)

*チケットは事前購入制、7月18日、8月22日は休館

井嶋 遼(編集部インターン)

井嶋 遼(編集部インターン)

2024年3月より「Tokyo Art Beat」 編集部インターン