4月開幕のおすすめ展覧会を全国からピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。
アメリカ・シカゴを拠点に、彫刻と陶芸を中心とした制作で国際的に知られるシアスター・ゲイツ。その日本初、アジア最大規模となる個展が、森美術館で開幕する。これまでの代表作から、愛知県常滑市で制作した陶芸作品やプロジェクト、日本の民藝運動と黒人文化の美学を融合するゲイツ独自の哲学である「アフロ民藝」まで、多岐にわたる作品が公開予定だ。詳細はニュースをチェック。
会場:森美術館
会期:4月24日〜9月1日
シンガポールを拠点に、東南アジアの思想や歴史をもとに映像やパフォーマンスを発表してきたホー・ツーニェン。豊田市美術館で開催された「百鬼夜行」展も記憶に新しい。本展では、最初期の作品から6点の映像インスタレーション作品が展示されるほか、時間とその経験を主題とした最新作《T for Time》(邦題未定)も公開される。詳細はニュースをチェック。
会場:東京都現代美術館
会期:4月6日〜7月7日
本展は方言や時代によって豊かなバリエーションを持つ言語において、経験や環境によって形成される「わたしの言葉」に注目する展覧会。同じ言語のなかにある差異を、解像度を上げて見つめるような作品が公開される。出展作家はユニ・ホン・シャープ、マユンキキ、南雲麻衣、新井英夫、金仁淑の5名。
会場:東京都現代美術館
会期:4月18日〜7月7日
東京都美術館は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家などに多大な影響を与えたジョルジョ・デ・キリコの個展を開催。デ・キリコの代名詞ともいえる「形而上絵画」や西洋絵画の伝統に回帰した作品、そして晩年の新展開である「新形而上絵画」まで、世界各地から集まった80点以上の作品が展示される。詳細はニュースをチェック。
会場:東京都美術館
会期:4月27日〜8月29日
1960年代「イラストレーション」「イラストレーター」という言葉を国内で広め、時代を牽引してきた宇野亞喜良。その初期から最新作までを網羅的に紹介する大規模展が、東京オペラシティ アートギャラリーでスタートする。50年代の企業広告から、60年代のアングラ演劇ポスター、近年の俳句と少女をテーマとした絵画など、貴重な原画や資料が公開される。詳細はニュースをチェック。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月11日〜6月16日
ミューぽんで200円OFF!(2名まで割引)
伊藤潤二は、美しくもグロテスクな世界観で知られ、国内外に熱狂的なファンを持つホラー漫画の鬼才。その初となる大規模原画展が世田谷文学館で開幕する。デビュー作品の『富江』をはじめ、『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双一』などのシリーズマンガ、『首吊り気球』『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』『溶解教室』といった作品の自筆原画や手書き資料などが一堂に集結。本展のための描き下ろしやフィギュア原型師・藤本圭紀による「富江」の新作フィギュアにも注目だ。ニュースはこちら。
会場:世田谷文学館
会期:4月27日〜9月1日
大阪中之島美術館で開催されていた民藝展が、世田谷美術館へ巡回。民藝を「衣・食・住」をテーマにひも解く本展は、産地やそこで働く作り手も紹介しつつ、暮らしで用いられてきた民藝品が約130件公開される。さらに、現在の民藝ブームに大きく寄与してきたテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)によるインスタレーションも展示される。佐々風太による本展レビューは読んでおきたい。
会場:世田谷美術館
会期:4月24日〜6月30日
本展は、2022年にパリ日本文化会館(フランス)で開催された「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展を拡充した凱旋展。江戸幕府創設以降の大都市江戸・東京における、人々と動物の関わりに注目する企画だ。それを物語る美術品や工芸品など、江戸東京博物館のコレクションをもとに約240件が紹介される。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:4月27日〜6月23日
平塚市美術館では、同市在住の洋画家・平野杏子の本格的回顧展がスタートする。平野は神奈川県伊勢原市で生まれ、戦後すぐから現在まで平塚市に住み、アトリエを構えている。女性作家が少ない時代に画業を切り拓き、アトリエには多くの画家や評論家が集まり、平塚の文化振興に大きな役割を果たしている。その70年にわたる画業を、「原始」「幻視」というテーマのもと、代表作60点で振り返る。詳細はニュースをチェック。
会場:平塚市美術館
会期:4月6日~6月9日
「KYOTOGRAPHIE」の開催は今回で12回目。現代社会をとらえたテーマを掲げてきた本芸術祭。今回のテーマは初め/始まりであり、起源を意味する「SOURCE」。京都各所で13の展覧会が開催され、クラウディア・アンドゥハル、ティエリー・アルドゥアン、ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イズマイーリ)、川田喜久治、川内倫子、潮田登久子ら10ヶ国から13名のアーティストが集結する。ニュースはこちら。
会場:京都文化博物館 別館ほか
会期:4月13日〜5月12日
室町時代に活躍し、日本美術史においてもっとも重要な画家のひとりとして知られる雪舟。本展は近世における雪舟受容を辿ることで、雪舟への評価がいかにして形成されてきたのかを検証する企画。見どころは、国宝指定された6件の雪舟作品が一堂に会することだろう。ほかにも、その後継者を名乗った雲谷等顔筆、長谷川等伯筆や、雪舟に学び新しい絵画の表現を切り開いた狩野探幽、尾形光琳、伊藤若冲、円山応挙らの作品も公開される。詳細はニュースをチェック。
会場:京都国立博物館
会期:4月13日〜5月26日
富岡鉄斎は幕末の京都の商家に生まれ、学識に裏付けられた豊かな画業を展開した「最後の文人画家」。北海道から鹿児島まで各地の勝景を巡り制作されたその絵画は、京や大阪の町人はもちろん、画壇の巨匠たちや新世代の青年画家たちから高く評価されてきた。本展は、鉄斎の没後100年を記念し、代表作である六曲屏風一双の大作《富士山図》《妙義山図・瀞八丁図》《富士遠望図・寒霞渓図》《阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図》(重要文化財)などを通じて、画業と生涯を回顧する。ニュースはこちら。
会場:京都国立近代美術館
会期:4月2日〜5月26日
1986年に『風の谷のナウシカ』が初めて放映されて以来、多くのスタジオジブリ作品が繰り返し放送されてきた金曜ロードショー。本展では、1984年の『風の谷のナウシカ』から2020年の『アーヤと魔女』まで、スタジオジブリのほぼ全作品の絵コンテが公開。主人公のように撮影できるポスタースタジオや、ナウシカの腐海を表現した空間などが広がる。なお本展は日時事前予約制のため、訪れる際は事前にウェブサイトをチェックしておきたい。
会場:京都市京セラ美術館
会期:4月12日〜6月29日
事前予約制
本芸術祭は、青森県内で現代アートを楽しめる5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館)が中心となり、初開催されるもの。「つらなりのはらっぱ」をテーマに、ディレクターは置かず、この地に根差して活動する各館のキュレーターが協働するスタイルだ。
青森県立美術館は原口典之、吉田克らを紹介する「かさなりとまじわり」、青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)は青森ゆかりの表現者たちによる作品が集う「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」、弘前れんが倉庫美術館は「蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界」と「弘前エクスチェンジ#06『白神覗見考』」の2展、八戸市美術館は八戸を拠点に活動する5人の作家が来館者とともに作り、楽しむプロジェクト「エンジョイ!アートファーム!!」、十和田市現代美術館は自然と人間の複雑な関係性に迫る展覧会「野良になる」を開催。各展覧会の情報はこちらのタグをチェック。詳細はこちらの記事を参考にしたい。
会場:青森県立美術館、国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館
会期:4月13日〜9月1日