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Arlene Shechet Together: For Japan (detail), 2024 Glazed ceramic and powder coated steel, 14" × 15" × 13" (35.6 cm × 38.1 cm × 33 cm). No. 93100 © Arlene Shechet, courtesy Pace Gallery

アーリーン‧シェケット 「信仰のその先」

Pace東京
終了しました

アーティスト

アーリーン‧シェケット
麻布台ヒルズのPace 東京では、11月1日(金)から12月21日(土)までアメリカのアーティスト、アーリーン‧シェケットの個展「アーリーン‧シェケット:信仰のその先」を開催いたします。本展は、この作家の日本で初の展覧会であり、彫刻、ドローイング、タペストリー作品など多彩な作品を幅広く紹介します。東京展の開幕は、ニューヨーク郊外の広大な彫刻の森「ストーム‧キング‧アートセンター」で開催中の個展「アーリーン‧シェケット:女子グループ」展の最終の週と重なり、この野外展示で発表された6点の大規模な彫刻は大きな注目を集めました。

1951年にニューヨーク市で生まれ、現在はニューヨーク州北部を拠点とするシェケットは、陶芸のジャンルに収まらないセラミック彫刻や、スチール、粘土、木材を組み合わせた示唆的なタイトルのハイブリッド彫刻で広く知られています。有機的であると同時に建築的でもある彼女の作品は、新たなアート言語の創出を通して彫刻と空間の境界を押し広げています。一見バラバラな形や色、素材を融合させたその作品は、抽象的でありながら、心理的、感情的な共鳴に溢れ、鑑賞者の内省と共感を誘っているようです。シェケットの作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やホイットニー美術館、ワシントンD.C.のナショナル‧ギャラリーやハーシュホーン美術館‧彫刻庭園、ロサンゼルス郡立美術館、テキサス州ダラスのナッシャー彫刻センター、パリのポンピドー‧センター、シドニーのニュー‧サウス‧ウェールズ州立美術館など、世界の主要な美術館に所蔵されています。

東京での展覧会では、静と動の狭間にある新作や近年の作品が展示されます。それは、この作家が⻑く惹かれてきた日本美術の静謐さと現代日本の活気ある物質文化という二面性に通じています。シェケットは、その制作においても作品との活発なやり取りを繰り返し、即興性と偶然性を取り入れながら複雑な構成を生み出しています。自然界の言語と建築空間の言語を融合し、素材、色、形による表現の可能性を掘り起こす彼女の彫刻は、私たちにその本来的な矛盾を受け入れ、周囲を歩き回るよう促すのです。

「信仰のその先」展には、床に立つ自立型の彫刻と小スケールの彫刻が混在します。高さ2メートル近い《ドローイングを語る》(2022)は、彩色された硬材と合板の組み合わせであり、ある瞬間には断片的に、ある瞬間には包括的に見えます。そこには、幾何学的形態と有機的形態に対話を生み出そうとするシェケットの関心が反映されています。また、彫刻とドローイングの関係に対する彼女の関心は、今年に入って制作された未発表の紙の作品や、1997年の手作りのアバカ紙による作品、さらに2019年の布地のタペストリー作品など、本展に登場する多彩な作品からも明らかでしょう。これらの平面作品と立体作品は、ジャンルを問わず質感と色彩に富む抽象表現を生み出す彼女の非凡な才能を浮き彫りにし、その視覚的パラドックスの全貌を明らかにします。また、シェケットの「トゥギャザー」シリーズから選ばれた、より親密なスケールで鮮やかな色彩の陶とスチールの作品も本展の重要な柱となっています。

スケジュール

2024年11月1日(金)〜2024年12月21日(土)

開館情報

時間
11:0020:00
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.pacegallery.com/exhibitions/arlene-shechet-tokyo/
会場Pace東京
https://www.pacegallery.com/
住所〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA 1F, 2F
アクセス東京メトロ日比谷線神谷町駅2番出口より徒歩3分、東京メトロ南北線六本木一丁目駅2番出口より徒歩8分
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