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濵口京子「Worship in Progress」

明日から

アーティスト

濵口京子

この度、KOKI ARTSではニューヨークを拠点に活動する濵口京子の個展「Worship in Progress」を開催いたします。KOKI ARTSでは2度目の個展となる本展では、濵口が2016年から取り組んでいる写真と絵画のシリーズ「Time Medium」の新作5点を展示いたします。

Worship in Progressの“in progress”とは日本語では作業などが進行中である状態を指します。濵口の「Time Medium」は一枚一枚の絵画の始まりから終わりまでの過程をピンホールカメラという原始的な記録方法を用いて印画紙に納めた作品になります。絵のモチーフは、濵口が作る一色の黒い絵の具によって描かれた絵画自体の中ではうまく形を成さず、そのプロセスを収めた写真の中で初めて形が見えてきます。古代から人の手によって何千何万と多種多様の造形が造られてきた壺というモチーフからは、なにかの信仰のような普遍性を感じることができます。また、濵口は窯で壺を「焼く」という行為を暗室で写真を「焼く」という行為に置き換えることを意識していると言います。見えない形を写真で記録することによって見えるようにするという行為の中で、見えない存在にすがる祈りが具現化されようとしているのかもしれません。

スケジュール

2025年1月10日(金)〜2025年2月15日(土)