「国宝の名刀と甲冑・武者絵」

三井記念美術館
4月12日開始
江戸時代は「日本一の商人」として、近代以降は日本最大の財閥として発展した三井家は、商人の家系ですが、元祖三井高利(たかとし)の祖父三井高安(たかやす)は、戦国時代に近江の佐々木六角氏に仕えて越後守(えちごのかみ)を名のった武将でした。六角氏が滅亡したあと伊勢国に移り住み商人となりますが、一族の間では後々まで先祖が武士であったことが意識されてきたことと思われます。それがうかがえるのが三井高安の所持と伝わる甲冑2点です。三井家の先祖を祀った顕名霊社(あきなれいしゃ)のご神宝とされてきました。

三井家から寄贈された美術品の中には、国宝・重要文化財の名刀をはじめ武器武具が少なからずあります。名刀のいくつかは紀州徳川家との関わりから伝わりましたが、鷹司家との婚姻で伝わった刀剣などもあります。

絵画や工芸品にも武者の絵が題材とされたものがありますが、北三井家十代の三井高棟(たかみね)が好んだ象彦(ぞうひこ)の漆器や蒔絵額には、三井家の先祖佐々木氏にゆかりの宇治川先陣争いの画題が好まれています。

特集展示の三井家の五月人形は、まとまった展示は今回が初めてです。刀剣・甲冑・弓矢・鉄砲などの武器武具、神話や芸能などを題材とした人形など、主に近代に製作されたものですが、それぞれ漢字一文字で所持した人を表す「御印(おしるし)」別に展示いたします。五月人形も財閥時代のものは豪華です。
以上、武士を先祖とした三井家のこだわりの一端をご覧いただきます。

スケジュール

2025年4月12日(土)〜2025年6月15日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
4月28日、5月5日は開館
入場料一般 1200円、大学生・高校生 700円、中学生以下 無料
会場三井記念美術館
https://www.mitsui-museum.jp/
住所〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A7出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線日本橋駅B11出口より徒歩4分、JR東京駅日本橋口より徒歩7分
電話番号050-5541-8600
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