Upa Chen 「怒りから狂喜へ」

5月15日終了

アーティスト

Upa Chen

1992年台湾台北生まれ、現在ベルリンと台北を拠点に制作活動を行なっています。

彼女の創作は、日常生活や個人的な経験に根ざし、自然の中に宿る詩情を信じています。風景の中に潜む静寂の瞬間を捉え、探求することで「存在」と「虚無」の間に流れるものに呼応しようとする試みです。独学のアーティストとして、多様な素材の可能性に強い好奇心を抱き、デッサン、絵画、陶芸、彫刻といった表現手法を通じて探究を続けています。彼女の作品において、記憶と風景は互いに呼応しながら、「不在」の意味を問い直し、自身と環境の関係性を見つめ直そうとしています。

《怒りから狂喜へ》は、彼女がベルリンで展開したシリーズです。作品に描かれる「緑」は、涼やかな風が木々を撫で、葉がひそやかに舞い落ちるようなものであり、またはそれが軽やかで気まぐれな存在でありながら、時に病院の病室に広がる単調なシーツのように、重々しく厳粛なものとしても現れるでしょう。これらの形は、鏡のように私たちの異なる人生経験を映し出しています。「私は、見落とされがちな瞬間を捉えたいと考えています。この緑の風景は、あなたの日常にも溶け込んでいたでしょうか？」

スケジュール

開催中

2025年3月15日(土)〜2025年5月15日(木)あと49日