終了した展覧会・イベントです

丸山富之 「彫刻竹取物語」

ヒノギャラリー
終了しました

アーティスト

丸山富之
ヒノギャラリーでは2024年9月21日(土)より「丸山富之《彫刻竹取物語》」を開催いたします。
前回弊廊での展覧会《垂直の夢》にて丸山は、作品における「こちら側」から「向こう側」への意識の移行、そして、地下へのさらなる関心を明らかにしました。また、昨年1月、いりや画廊(東京)で開催された個展に際し、次のようなコメントを残しています。「石の層は水平に見れば空間の拡がりを感じさせ、垂直に見れば時間の奥行きを知覚させる。そこで、水平の拡がりと垂直の奥行きに深く分け入ることによりこのことをより強く見たいと考えた。そこは何か新しいかたちが生成する場所になるかもしれない。」
そうした志向を経て、今回丸山は展覧会を《彫刻竹取物語》と題し、新作を発表いたします。

『竹取物語』は、日本人であれば言わずと知れた、現存する日本最古とされる物語です。今回丸山は、自身の制作における境地が、この『竹取物語』の - 竹の中に(時空を超え)現れたかぐや姫が、最後は月へと帰っていく - ストーリーにどこか共感を覚え、展覧会タイトルを《彫刻竹取物語》としました。

丸山は長年、「石のかたまりをもとに、地平から空への働きかけ」を軸とし制作を続けてきました。そして、近年ではその意識を地下まで巡らせるのですが、昨年と本展における作家の言葉からも、水平と垂直の関係にさらに踏み入ることで、より茫漠とした空間の知覚を目指し、辿り着いた領域、いわば、空処にこそ「何か新しいかたち」が出現するのではと予感しています。

地と空をむすぶ果てしない空間に思いを馳せ、目の前にある石を彫る。その石もまた、途方もない時間を経て生成された、いわば時空を超越した存在であり、それが丸山を通してなにものかになり、やがてそれもまた空へと還ってゆく。万物の出生や連関、流転をより強く示唆する今回の丸山の新作ですが、あらゆる起源がそうであるように、決してそれらは何もないところから突如現れ出たわけではなく、作家のこれまでの制作や生活の中で紡いできた、まさにナラティブによってもたらされたかたちであり、有為転変の位相といえます。

ヒノギャラリーでは3年ぶりとなる丸山富之の新作展。丸山が織りなす《彫刻竹取物語》をどうぞご高覧くださいませ。

スケジュール

2024年9月21日(土)〜2024年10月12日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
土曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.hinogallery.com/2024/3299/
会場ヒノギャラリー
http://www.hinogallery.com
住所〒104-0042 東京都中央区入船2-4-3マスダビル 1F
アクセスJR京葉線・東京メトロ日比谷線八丁堀駅A2出口より徒歩3分、東京メトロ有楽町線新富町駅7番出口より徒歩3分
電話番号03-3537-1151
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません

この展覧会に興味がある方におすすめ

周辺展覧会