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「リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」​

ふくやま美術館
終了しました

アーティスト

深堀隆介、本郷真也、満田晴穂、高橋由一、平櫛田中
明治期の日本は近代化する過程において西洋由来の新たな写実表現を受容していきました。これは、既存の写実方法や感性を新たに上書きする、もしくは書き替える作業であったことと思われます。

今、日本においては、写実ブームが到来し、現代の作家が手がけた作品に先祖返りのような要素が見受けられます。これは、旧来の伝統的な写実が息づいている証であり、連綿と続く写実の流れが、いわば間歇泉の様に、息吹となって彼らの作品を介して噴出しているといえるでしょう。また、彼らの作品の中には近代的なものと伝統的なものが拮抗し、新たな写実を模索している姿勢も見出せます。このような傾向は、江戸末期から活躍した高橋由一まで遡ることができます。

この時代は、明治期に西洋からもたらされたリアリズムが、日本古来の迫真的な表現と出会い、化学反応を起こし、日本独自の写実が誕生したのです。

本展は、明治期の松本喜三郎らの生人形作品を導入として、日本を代表する福山ゆかりの彫刻家、平櫛田中の彫刻作品から、現代作家の平面、立体作品群まで、日本の近現代美術における写実表現のありようを紹介するものです。

また、城下町福山においては、幕末から明治期に京都で学んだ画家を多数輩出しており、写実(作品)に対する意識が高いといえます。出品作から、現在の美術の動向などへの興味・関心をさらに深めていただくとともに、写実の多様性を広く知っていただくことを願って開催します。

[関連イベント]
1. 記念講演会1「リアル(写実)のゆくえについて」
日程: 9月23日(金・祝)14:00~15:30
講師: 江尻 潔(足利市立美術館 学芸次長)
会場: ふくやま美術館1階 ホール
定員: 100名 *事前応募不要・先着順・聴講無料
2. ギャラリートーク
日時: 9月24日(土)10:00~11:00
講師: 江尻 潔(足利市立美術館 学芸次長)
会場: ふくやま美術館1階 企画展示室、ギャラリー
*事前応募不要・特別展観覧券が必要
3. 記念講演会2「江戸・明治工芸にみるリアルの追求」
日時: 10月15日(土)14:00~15:30
講師: 原田 一敏(当館 館長)
会場: ふくやま美術館2階 多目的室
定員: 50名 *事前応募不要・先着順・聴講無料
4. ワークショップ(ファミリー・アート教室)「金箔を貼る!自分だけの箸づくり」
日時: 10月8日(土曜日)(1)15:30~16:30 / 10月9日(日)(1)11:00~12:00、(2)14:00~15:00
講師: 高禎蓮(たかていれん)(漆インストラクター 彦十蒔絵マネージャー)
会場: ふくやま美術館2階 工芸版画室
定員: 小中学生とその保護者 各回6組 *応募者多数の場合は抽選
参加費: 1人 3,500円*材料費込み
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2022年9月23日(金)〜2022年11月20日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
11月11日・12日・18日・19日は19:00まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
備考
10月10日は開館
10月11日は休館
入場料一般 1000円、高校生以下 無料
展覧会URLhttps://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/272717.html
会場ふくやま美術館
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/
住所〒720‐0067 広島県福山市西町2-4-3
アクセスJR山陽本線・福塩線福山駅北口より徒歩5分
電話番号084-932-2345
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