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平賀敬 「酒とバラの日々 その世界 -1960s-'90s-」

FUMA Contemporary Tokyo / BUNKYO ART
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アーティスト

平賀敬
平賀敬(B. 1936) は高校時代に浅草に通い刺青師のデザインを手伝う。この頃から絵描きになりたいとデッサンを始める。1958年立教大学経済学部卒業。

1957年「第1回アジア青年美術家展」に入選し、1963年「第7回シェル美術賞展」入賞。1964年の第3回国際青年美術家展では大賞を受賞した。

1965年ニューヨーク近代美術館の学芸員であったウィリアム・リーバーマンが平賀のアトリエを訪れる。その際、平賀の絵画の質の高さに衝撃を受け、1965〜1967年にかけてアメリカの8つの美術館を巡回した画期的な展覧会「日本の新しい絵画と彫刻展」に出品を決め、ニューヨーク近代美術館のコレクションとして、初期のキャリアの特徴的なほぼモノクロームの作品である《窓》(Mado、1964年)を購入した。

日本では「もの派」の登場により絵画に物語性を盛り込むということは反対されていた時代、公団住宅の密集した窓とヒッチコック映画の「裏窓」にヒントを得たという、マンガのコマ割を思わせる構図と物語性を持った作品は、当時の美術界に新風を巻き起こした。1965年よりパリに留学、アトリエを構えた平賀は、批評家のガシオ・タラボに見い出され、1966年「フィギラシオン・ナラティヴ(物語的具象)」展(パリ、プラハ、ローザンヌ、リヨン、チューリッヒ)にデイヴィッド・ホックニーらとともに出品される。以降、ヨーロッパ各地の画廊で個展を開催する他、ニューヨーク近代美術館、パリ近代美術館、パリ市立美術館、ルンド美術館、アムステルダム市立美術館、サンフランシスコ美術館、京都国立近代美術館、長崎県立美術博物館など、活躍の場を広げていく。

60年代後半には、線が次第に整理され、具象的イメージが明確となり、爆発するように鮮やかな色彩で虚飾の仮面を剥いだ人間の本能を描き出すような「H氏の優雅な生活」というシリーズを発表し、第10回サンパウロ・ビエンナーレ(1969年)の日本代表に選ばれる。

レアリテ・ヌーベル賞、サロン・ド・ボザール賞などに出品し、74年帰国した。
題材はパリの歓楽街・ピガールの人間模様から、帰国後は、心の中で温めてきた日本的モティーフへと徐々に変容する。俳句、短歌、漢詩、書、落語を愛し、独自のユーモアとエスプリはそのままに日本の伝統的な風物を巧みに織り交ぜ、「現代の絵師」と呼ばれた。

フマギャラリーでは74年から8回個展を開催、文京アートではこれまでに20回展示を開催している。他、東京国立近代美術館、国立国際美術館、東京都美術館、宮崎県立美術館、群馬県立館林美術館、埼玉県立近代美術館、横須賀美術館、などの展覧会に出品。2000年大規模個展「現代の絵師 平賀敬のアヴァンギャルド 戯作画展 」(平塚市美術館)の開催を目にし、同年箱根の自邸で永眠。

今展では、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている同シリーズの「窓」やパリ時代から晩年のシリーズまで、60年代から平賀作品と共に歩んだ弊廊のコレクションの集大成をご覧頂けます。是非ご高覧ください。

スケジュール

2024年9月17日(火)〜2024年9月28日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.bunkyo-art.co.jp/press/Key%20Hiraga%20exhibition%202024.html
会場FUMA Contemporary Tokyo / BUNKYO ART
http://www.bunkyo-art.co.jp/
住所〒104-0042 東京都中央区入船1-3-9 長﨑ビル 9F
アクセス東京メトロ日比谷線・JR京葉線八丁堀駅A2出口より徒歩2分、東京メトロ有楽町線新富町駅7番出口より徒歩4分
電話番号03-6280-3717
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