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*8月スタートの展覧会まとめ公開中!
ジャン=ミッシェル・フォロンは、20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとり。若き日に偶然出会ったシュルレアリスム画家、ルネ・マグリットの壁画に感銘を受け、絵画世界に惹きつけられたフォロン。本展は、デジタル化やパンデミック、戦争など、社会的に大きな曲がり角にある現代において、環境や自由への高い意識を持ち、抑圧や暴力、差別などに静かな抗議を続けてきたフォロンの芸術を、いまあらためて見直す機会となる。展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:7月13日〜9月23日
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本展は戦後ドイツを代表するアーティストのひとり、ヨーゼフ・ボイスを戦後日本の現代アーティストとの対話によって再考する展覧会。1984年に来日を果たしたボイスは「すべての人間は芸術家である」という彼の言葉に基づく「拡張された芸術概念」「社会彫刻」といった独自の概念を提唱した。参加アーティストに若江漢字、畠山直哉、磯谷博史、加茂昂、AKI INOMATA、武田萌花。
会場:GYRE GALLERY
会期:7月17日〜9月24日
地球最大の生物群でありながら、いまなお新発見が眠る昆虫の世界。本展では、国立科学博物館の研究者による、マニアックなセレクトの昆虫標本や、2mを超える巨大模型、最新の昆虫研究の動向を織り交ぜ、カブトムシやクワガタムシといったおなじみの昆虫はもちろん、クモやムカデなどを含む「ムシ」たちのまだ見ぬ驚きの世界を「見る」「触る」「嗅ぐ」「聞く」といった感覚を通じて紹介する。展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:国立科学博物館
会期:7月13日〜10月14日
風間サチコは現代社会をイメージした木版画を中心に制作するアーティスト。風間は昨年から毎月、朝日新聞朝刊〈論壇時評〉の挿画を担当しており、本展では、2023年4月から今年6月まで掲載された作品の原画(リノカット)14点、2021年に東京都現代美術館で開催された「Tokyo Contemporary Art Award」展で発表した「肺の森」シリーズより、衝突が続く国際情勢を想起させる木版画作品2点が展示される。
会場:CADAN有楽町
会期:7月16日〜8月4日
「人間は自然に内包される」を理念に、新潟県十日町市・津南町の約760㎢の広大な土地を美術館に見立てた「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、自然を舞台にした芸術祭の草分け的存在でもあり、今年で25周年を迎える。総合ディレクターは北川フラム。
本年度の注目展示のひとつには、越後妻有里山現代美術館 MonETにて開催される「ウクライナウィーク」(7月12日~21日)などがあげられる。TABでは同企画のキュレーションを担当するニキータ・カダンへのインタビューを公開中。こちらもぜひチェックしてみてほしい。展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:越後妻有里山現代美術館 MonETほか
会期:7月13日〜11月10日