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*夏休みに見たい展覧会まとめも公開中!
1970年代後半~90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治の全貌にせまる展覧会。 50~60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどに影響を受けたイラストレーションは、その後の「かわいい」文化にも多大な影響を与えたと言われる。本展は7月6日から札幌・東一丁目劇場施設でも開催され、釧路市立美術館に巡回する。
会場:釧路市立美術館
会期:8月31日〜10月27日
幼少期に経験した戦争の記憶と、その後に触れたアメリカ大衆文化からの影響が色濃く反映された、色彩鮮やかな作品で知られる田名網敬一。最初期のポップアート作品から、60年代後半~70年代初めにかけて制作されたグラフィックデザインやイラストレーション、80年代における極彩色の木彫シリーズ、新作のペインティングや立体作品、アニメーションまでが展示され、アーティストのキャリアを総観できるような展覧会となる予定だ。詳細はこちらのニュースから。
会場:国立新美術館
会期:8月7日~11月11日
SIDE COREは、公共空間や路上を舞台としたアートプロジェクトを展開するアートチーム。高速道路や線路、地下水路を撮影した映像作品や、公共空間で見られる街灯やガードレール、道路工事のサインなどを素材としたインスタレーション作品、ネズミの人形がただただ夜の東京を歩くドキュメント映像など、都市の独自な公共性や制度に着目し、それらに介入/交渉することで作品作りを行う彼らの、東京では初の大規模な個展となる。
会場:ワタリウム美術館
会期:8月12日〜12月8日
「高橋龍太郎コレクション」は90年代半ばより収集が始められた、日本でも有数の現代アートコレクション。本展では、会田誠、加藤泉、草間彌生、鈴木ヒラク、奈良美智、村上隆などの日本を代表するアーティストによる戦後日本の自画像と言えるような作品や、東北大震災以降に生まれた新たな高橋龍太郎コレクションの流れが紹介される。
会場:東京都現代術館
会期:8月3日~11月10日
キャリアの最初期となる1990年代より、日常生活や社会現象など身の回りの出来事への関心を起点に、コミュニケーションを内包・誘発する表現活動を継続してきた開発好明の東京初個展。開発の作品・プロジェクト約50点を通じて、「ひとり民主主義」と称される彼の作品世界を存分に体感できる機会となっている。
会場:東京都現代術館
会期:8月3日~11月10日
約200年前の江戸時代、大衆芸術として急速に広まった浮世絵には、数多くの妖怪・幽霊たちが登場する。本展では歌川国芳の名作《相馬の古内裏》や月岡芳年の作品をはじめとする、新収蔵作品を含む約170点の作品を紹介。ときに恐ろしく、ときにゆるキャラのようなかわいらしさを持った妖怪が集まる、さながらお化け屋敷のような展覧会となる予定だ。
会場:太田記念美術館
会期:8月3日~9月29日
昭和モダンのアートシーンを飾ったモザイク作家・板谷梅樹は、かつての日本劇場(日劇)のモザイク壁画、瀟洒な飾箱や飾皿、帯留やペンダントヘッドなどを手がけていた。本展は、梅樹作品が一堂に会する初の展覧会であり、昭和29年に制作された現存する最大の壁画《三井用水取入所風景》をふくむ住友コレクションの名品が展示される。
会場:泉屋博古館東京
会期:8月31日〜9月29日
近代の画家の先駆者と称されるフランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828)。スペインの宮廷画家として彼が生きた時代は、隣国で起こったフランス革命やナポレオンによるスペイン侵攻、それに対する民衆蜂起が続く激動の時代であった。本展では、ゴヤが後半生に手がけた銅版画に焦点を当て、ゴヤの四大版画集から『気まぐれ』と『戦争の惨禍』それぞれ全80点を、前後期に分けて紹介する。
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:8月10日~10月20日
平子雄一は植物や自然と人間の関係性のなかで浮上する曖昧さや疑問をテーマに、ペインティングや立体作品など幅広い表現手法を用いて制作を続けるアーティスト。作家にとって初の地元・岡山県内での大規模個展となる本展では、「理想の風景」をテーマとした大型の立体作品などが発表される予定だ。詳細はこちらのニュースから。
会場:奈義町現代美術館
会期:8月3日〜9月8日