左上から時計回りに「モネ 連作の情景」(上野の森美術館)、「New Horizon―歴史から未来へ」(アーツ前橋)、「やまと絵 - 受け継がれる王朝の美 - 」(東京国立博物館)、「女性と抽象」(東京国立近代美術館)
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*10月スタートの展覧会はこちらをチェック
今年は第1回印象派展から150年。それを記念し、上野の森美術館ではクロード・モネの大規模個展が開催されている。本展では同じ場所やテーマを異なる角度、異なる時間、異なる季節を通して描いた「連作」に注目。国内外40館を超えるコレクションから厳選したモネの代表作60点以上が一堂に集結する。フォトレポートはこちら。
会場:上野の森美術館
会期:10月20日~2024年1月28日
平安時代前期に成立し、日本の風景や人物、伝統的な作風に基づいて制作されてきたやまと絵。本展では、四大絵巻や神護寺三像、三大装飾経など教科書で見た名品約240点が集結する。驚くべき点は、出展作品のうち7割以上が国宝と重要文化財という豪華さ。書跡や工芸など、同時代の絵画以外の作品も多数出展される。小川敦生による本展レビューも読んでおきたい。
会場:東京国立博物館
会期:10月11日~12月3日
東京国立近代美術館では、戦後から現代にかけての女性たちによる抽象表現に注目した展覧会が開催中。同館のコレクションを通じて、戦後まもなくして結成された「女流画家協会」の活動や、円というモチーフを増殖させた空間作品、大胆な省略や要素の純化による抽象表現などが紹介される。出展作家は福島秀子、三岸節子、桂ゆき、草間彌生、青木野枝、辰野登恵子、杉浦邦恵ら。展覧会と合わせて、企画者へのインタビューも読んでおきたい。
会場:東京国立近代美術館
会期:9月20日~12月3日
アーツ前橋では、開館10周年を記念する展覧会が開催中。次の10年という新しい地平線を目指すという目標のもと、タイトルが付けられた。作品は同館の展示室に加えて、繁華街に立つ彫刻的な形状の特設会場「HOWZEビル」でも公開される。出展作家は蜷川実花、WOW、関口光太郎、木原共、レフィーク・アナドール、ジェームズ・タレル、蔡國強、オラファー・エリアソン、川内理香子、山口歴、井田幸昌、五木田智央、松山智一、ザドッグ・ベン=ディヴィッド、スプツニ子!ら。詳細はフォトレポートをチェック。
会場:アーツ前橋
会期:10月14日~2024年2月12日
カンディダ・ヘーファーはドイツ出身、ケルンを拠点に活動する写真家。「場所」の概念を通じて空間における力学を明らかにし、新しいリアリズムの視点を提示してきた。KOTARO NUKAGAでの初の個展となる本展では、図書館を被写体とした「Library」シリーズなどが公開される。
会場:KOTARO NUKAGA(六本木)
会期:10月14日~12月23日