左上から時計回りに「横尾忠則 寒山百得」展(東京国立博物館)、「ムーンアートナイト下北沢 2023」(下北線路街 空き地 ほか)、「杉本博司 本歌取り 東下り」(渋谷区立松濤美術館)、「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」(森美術館)
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東京国立博物館では、今週から横尾忠則の個展がスタート。本展で公開されるのは、過去作ではなくすべて新作。ふたりの中国の詩僧の名前に由来し、伝統的な画題である「寒山拾得」を再構築したシリーズ100点が一挙に公開される。「アーティストを辞めてアスリートになる」と意気込みを語った報道発表会の様子はこちらをチェック。フォトレポートはこちら。
会場:東京国立博物館
会期:9月12日~12月3日
昨年スタートした「ムーンアートナイト下北沢」は今年も開催。下北線路街とその周辺の施設・店舗では、特別イベントの実施や限定メニューの提供など、およそ50の企画が行われる。街を彩るのは、ルーク・ジェラムとアマンダ・パーラーによるフェスティバルのシンボル作品「月」と「ウサギ」の屋外展示や、鬼頭健吾、メタアニ、天野雛子らの作品だ。詳細はニュースをチェック。
会場:下北線路街 空き地 ほか
会期:9月16日~10月1日
本展は、世界にある「わからない」を探求し、人々の固定観念をクリエイティブに越えていこうとする現代アーティストたちの活動を紹介。現代アートを学校の「美術」「図画工作」といった科目から解放し、「世界」について学ぶあらゆる科目に通底する領域として定義を試みる。出展作家には、アイ・ウェイウェイ、青山悟、ヨーゼフ・ボイス、藤井光、畠山直哉、スーザン・ヒラー、奈良美智、ヤン・ヘギュなど。詳細はフォトレポートをチェック。
会場:森美術館
会期:4月19日〜9月24日
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有名な古歌の一部を作品に取り入れる「本歌取り」をテーマとした杉本博司の個展が、渋谷区立松濤美術館で開幕。昨年、姫路市立美術館にて開催された同名の展覧会が新たな展開を迎える。印画紙の上に現像液に浸した筆で描かれた「Brush Impression」シリーズから、葛飾北斎の作品を本歌とする初公開作《富士山図屏風》まで、写真、書、伝統芸能など多様なモチーフの作品が公開される。
会場:渋谷区立松濤美術館
会期:9月16日~11月12日
映画監督、家具制作、プロダクト製造、時計のデザインなど、グラフィックデザイナーとして多様な仕事を展開するステファン・サグマイスター。ギンザ・グラフィック・ギャラリーでの個展は、およそ20年ぶりとなる。19世紀の古典的絵画の改造やレンチキュラーを活かした作品を通じて、近代化にともなう芸術やテクノロジーの進歩を視覚化。いま私たちの眼前に広がる現実だけでなく、より歴史的なスパンで物事を眺めることで「Now is Better」としていまの素晴らしさを肯定する。
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
会期:8月30日~10月23日