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[画像: Sam Friedman, Untitled, 2022, Acrylic on Canvas, 1981mm diameter tondo, (SAF614)]

サム・フリードマン 「ルーム・サービス」

The Mass
終了しました

アーティスト

サム・フリードマン
The Massは、5月28日よりサム・フリードマンの個展「ルーム・サービス」を開催します。本展は、日本での初個展となり、現在制作中の「Cave Paintings」シリーズから、すべて新作のキャンバス作品を発表します。

滑らかで流れるようなラインの繊細さと色彩のグラデーションが特徴的なフリードマンの作品は、キャンバスの表面上で抽象的なフォルムのハーモニーを奏でています。形式的な美学を根源とした絵画アプローチを続けるフリードマンのキャンバスは、自然界に見られる有機的な要素や質感を反映した抽象的な作品となっており、自身が住んでいるニューヨーク州北部の自然の風景にもインスピレーションを受け、作品が展開するにつれて常に画面上でのアプローチを変え、彼の頭の中にあるイメージをキャンバスに描き出す試みを続けています。多くの場合、複数のキャンバス制作を同時進行し、同じようなアイデアを持つ作品の反復や一貫してのストーリーを繰り返しながら、彼が何度でも作品に対峙し考察することができるというコンセプトの上でそれらは成り立ち、ユニークな表現となって立ち現れているものと言えます。フリードマンは、自身の絵画制作のプロセスと同様に、時間や直線的なものが持つ概念に抵抗しています。Cave Paintingsシリーズは、彼の初期の具象作品の中で生まれ、抽象化との反復の中で継続し、そのスタイルを確立してきました。その後の展示の度にフリードマンのプロセスの微妙な変化を見ることができ、彼の実践の継続的な特質により、これらの変化は抽象と表現の間を循環的に行き来し、方法論的、反復的でありながら、自由で自発的なものとなっているのです。このプロセスについてフリードマンは、自分の作品はある地点から始まり、そこからアイディアの成長に合わせて構築・調整をしていきますが、しばしば 「絵画が(自分自身を)支配するようになる」と言葉に残しています。フリードマンにとって、このプロセスを受け入れ、作品に自らの方向性を見出させることが、好奇心と無限の可能性に満ちたイメージを創り出すことを可能にするのです。

フリードマンの作品は、クリフォード・スティルやバーネット・ニューマンといったアメリカの抽象表現主義の画家の伝統を受け継いでいますが、彼の参照するポイントははるかに幅広く、具象画や風景画、日本の木版画にも目を向けているものといえます。フリードマンの作品をよく見ると、色彩のグラデーションは区切られた線から形成され、互いにシームレスに移行していることがわかります。その線と形は、地図上の等高線や枯山水の砂紋を連想させます。枯山水とフリードマンのペインティングにはある種の類似性があり、どちらも周囲の自然風景の本質を捉え、絵を描くという繰り返しの行為が石庭の砂利を砂熊手を使いかき分ける行為と同等の瞑想空間を作り出しています。色彩の反復と層の構築のサイクルによって、描くという行為が第二の自然の姿となり本能的なものになるのです。そのため、彼の技術への献身さと頭の中のイメージを再現する必要性そのものが、絵肌に宿る神聖な純粋さをより一層見る側へ響かせるものとなるのです。

本展では、大型の円形キャンバスを含む大作を展示し、彼の絵画制作の循環的な性質と同様に、複数のキャンバスに描かれた小さなスケールの連作も公開いたします。この機会にぜひ作品の静謐さとフリードマンの描く心象風景の具現化をご高覧いただければ幸いです。

スケジュール

2022年5月28日(土)〜2022年6月26日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
会場The Mass
http://themass.jp/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1
アクセス東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩5分、JR山手線原宿駅東口より徒歩7分
電話番号03-3406-0188
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