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2025年放送予定のNHK大河ドラマでは、タイトルの題字も手がける書家の石川九楊(いしかわくよう)。80歳を前にした 「中締め」 として行われる本展は、時代を反映した書表現を探求し続けてきた彼の全容を明らかにする機会となった。会期は前期が6月8日~30日。後期が7月3日~7月28日となっている。前期の展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:上野の森美術館
会期:6月8日〜7月28日
通信技術の発展や新型コロナウイルスのパンデミックを経て、現代の情報環境における、「遠さ」と「近さ」の概念は大きく変化しつつある。本展では、私たちの日常の変化をとらえようとする作品を通じて、「遠さ」と「近さ」、あるいはこれからの集合的無意識を構成する要素についての深い思索をうながすような機会となった。参加アーティストには、青柳菜摘+細井美裕、木藤遼太、たかくらかずき、ユーゴ・ドゥヴェルシェール、米澤柊など。
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
会期:6月22日〜11月10日
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19世紀末フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。本展では、ロートレックによる紙作品の個人コレクションとしては世界最大級であるフィロス・コレクション全面協力のもと、約240点の作品が集結。素描作品や、ポスターを中心とする版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人にあてた手紙、ロートレックの私的な写真などを通じて画家の全貌に迫るような機会となった。
会場:SOMPO美術館
会期:6月22日〜9月23日
考古学から最新の物理学、あるいは仏教の唯識論まで、幅広いリサーチを通じて私たちを取り巻く見えない世界に形を与えてきた森万里子。90年代半ばより活動を開始し国際的なアートシーンで注目を集めた森は、現代アーティストとしての実践をより精神的な領域へと移行し、我々の生が到達しうる新たな次元の可能性へとその関心を注いでいる。本展は、神代の創世神話から着想を得た作品群によるインスタレーションおよび、本年度ベニスにて公開される新プロジェクトに関する展示が発表される。
会場:SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)
会期:6月8日〜7月27日
百瀬文は、見ることと見られること、語ることと語られることの非対称性を映像によって自己言及的に問い直し、主体の揺らぎや不確かさを露わにするとともに、他者との交感が空転しつつも発現するコミュニケーションの多様なあり方を示す作品を制作してきたアーティスト。本展では、2014年6月に撮影された映像フッテージをもとに、これまでの10年、あるいはこれからの10年の姿について問いかける場を共有する。
会場:TALION GALLERY
会期:6月22日〜7月21日