左上と右下:「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」(国立西洋美術館)、右上:「開館35周年記念 福田美蘭―美術って、なに?」(名古屋市美術館)、左下:「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」(国立科学博物館)
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キュビスムとはジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソらを中心に20世紀初頭に興った芸術運動のこと。幾何学的なかたちによって画面が構成されることが特色だ。日本での大規模なキュビスム展はおよそ50年ぶり。本展は、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るフランス・パリのポンピドゥーセンターから、絵画を中心に彫刻、素描、版画、映像、資料など約140点(うち50点が日本初出品)が来日。詳細はフォトレポートをチェックしておきたい。
会場:国立西洋美術館
会期:10月3日~2024年1月28日
現代社会が抱える問題の絵画化や、東西の美術、日本の伝統、文化を意表を突くような手法で表現してきた現代美術家・福田美蘭。本展では、1980年代の初期から近作、本展のための新作まで約50点を公開。名古屋市美術館での出展は、1992年の森村泰昌との二人展以来だ。本展の見どころや福田作品の魅力に迫る打林俊によるレビューは要チェック。昨年行った福田へのインタビューも合わせて読んでおきたい。
会場:名古屋市美術館
会期:9月23日~11月19日
マルセル・ブロータースはベルギー出身のコンセプチュアル・アーティスト。本展は作家が制作したエディション作品と書籍すべてが展示される貴重な機会だ。《Le corbeau et le renard(カラスとキツネ)》や《Voyage on the north sea(北海の旅)》など代表作のほか、1960〜70年代のスライド作品なども公開される。
会場:TARO NASU
会期:11月2日〜12月23日
「日本のアートディレクション展」は、1952年に結成された東京アートディレクターズクラブの全会員80名が審査員となって行われる年次公募展のこと。昨年から今年にかけて発表、使用、掲載された約6000点の応募作のなかから、受賞作品と優秀作品が公開される。
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
会期:11月1日〜11月30日
今年は、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてちょうど10年。国立科学博物館で開催されている本展では、世界中でますます注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに多角的な視点から紹介。その魅力に迫る。
会場:国立科学博物館
会期:10月28日〜2024年2月25日