左から時計回りに、「ガウディとサグラダ・ファミリア展」(東京国立近代美術館)、高田冬彦 「Cut Pieces」(WAITINGROOM)、「石内都 初めての東京は銀座だった」(資生堂ギャラリー)、ミン・ウォン 「Windows On The World(Part 1)」(OTA FINE ARTS 7CHOME)
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*シルバーウィークに見たい展覧会も合わせてチェック。
ガウディとサグラダ・ファミリア展の開催は今週末まで。本展はスペインのバルセロナで活躍した建築家アントニ・ガウディとその代表作サグラダ・ファミリアに注目し、その建築プロセスを通じて彼の建築思想や創造性に迫る企画だ。フォトレポートはこちら。またガウディとサグラダ・ファミリア聖堂の波瀾万丈なエピソードを紹介する「6つのトリビア」も公開中。なお本展は滋賀・佐川美術館、名古屋市美術館にも巡回予定だ。
会場:東京国立近代美術館
会期:6月13日~9月10日
資生堂ギャラリーでは、石内都の個展が開催中だ。当時流行していたジャズ喫茶を訪れるために初めて銀座を訪れた石内は、その後写真家としてのスタートとなった初期三部作の個展を銀座で開くことになるなど、銀座に何かと縁があったようだ。本展で公開されるのは、資生堂の企業文化誌『花椿』のウェブ版での連載「銀座バラード」のために、石内が撮り下ろした写真群。未発表のものも含めて、約30点のオリジナルプリントが展示される。石内へのロングインタビュー(前編/後編)もぜひ読んでほしい。
会場:資生堂ギャラリー
会期:8月29日~10月15日
国立新美術館にほど近いOTA FINE ARTS 7CHOMEでは、ミン・ウォンのビデオ作品《Windows On The World(Part 1)》が公開中だ。本作は、2014年に香港でインスレーションの一部として発表されたもの。宇宙服に身を包んだウォンが、中国の戯曲のひとつ・京劇のアリアをバックに船内をゆっくりと歩く様子が映されている。六本木ピラミデビル内のオオタファインアーツでも映像作品が公開されているため、合わせて見ておきたい。
会場:OTA FINE ARTS 7CHOME
会期:9月2日~10月21日
おとぎ話や神話を下敷きに、ジェンダー、セクシュアリティ、孤独、ナルシシズムやトラウマといったテーマを横断的に扱った映像作品を制作してきた高田冬彦。展覧会タイトルの「Cut Suits」は、6名の男性演者によるパフォーマンスを映像に収めた作品。本展では《Cut Suits》に加え、昨年末アメリカのアートフェアで発表した日本初公開作《The Butterfly Dream》、近作の《Dangling Training》も公開される。展覧会と合わせて、高田へのインタビューもぜひ読んでほしい。
会場:WAITINGROOM
会期:9月9日~10月8日
PLAY! MUSEUMでは、国内初となる「エルマーのぼうけん」の展覧会が開催。「エルマーのぼうけん」とは、どうぶつ島にとらわれた「りゅう」の子を助けに行く、9歳の男の子エルマーの冒険物語シリーズ。日本では累計700万部を超すベストセラーとして広く愛されてきた。約130点の原画、貴重なダミー本や「りゅう」の人形などが公開される。展示物はもちろん、動物の鳴き声や「りゅう」の飛ぶ音が聞こえる会場デザイン、ぬいぐるみ、スノードームなどのグッズも気になる。フォトレポートはこちら。
会場:PLAY!
会期:7月15日~10月1日