左上から時計回りに、「吹けば風」(豊田市美術館)、アルフレド・ジャー 「終³」(SCAI PIRAMIDE)、AKI INOMATA 「昨日の空を思い出す」(MAHO KUBOTA GALLERY)、「new born 荒井良二 いつもしらないところへ たびするきぶんだった」(横須賀美術館)
週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。夏休みに見たい展覧会も要チェックです。
本展タイトルの由来は、明治生まれの詩人・高橋元吉が詠んだ詩の「咲いたら花だった 吹いたら風だった」という一節。普段は見過ごされ、忘れられてしまうような細やかな発見や驚きを見つめ直すというコンセプトのもと、川角岳大、澤田華、関川航平、船川翔司の作品が公開される。4名とも、1980年代後半から90年代前半生まれの作家であることにも注目だ。慶野結香によるレビューはこちら。
会場:豊田市美術館
会期:6月27日~9月24日
TABアプリで100円OFF!
第11回ヒロシマ賞を受賞し、広島市現代美術館で記念展が開催されているアルフレド・ジャー。六本木のSCAI PIRAMIDEでも個展が開催されている。本展は3章構成。それぞれヒューマニティー、写真、世界の「終焉」がモチーフになっている。原爆ドームをドローン撮影した写真作品や、長年の友人である森山大道の「写真よさようなら」(1972)のオマージュ、世界初公開となる新作彫刻などが展示される。
会場:SCAI PIRAMIDE
会期:7月29日~9月30日
*月曜、火曜、水曜、日曜、祝日は休廊
表参道のMAHO KUBOTA GALLERYでは、AKI INOMATAの個展が今週末からスタート。展覧会タイトルでもある「昨日の空を思い出す」とは、2020年から継続するプロジェクトのこと。コロナ禍を経て、作家は「昨日と同じ今日は来ない」と強く感じるようになり、本プロジェクトをスタートしたという。グラスの中の液体に別の液体を3Dプリントする技術をもとに、水をたたえたグラスの中に前日の空模様を再現した作品などが公開される。
会場:MAHO KUBOTA GALLERY
会期:8月25日~9月16日
*8月27日、28日、9月3日〜11日は休廊
2005年に児童文学におけるノーベル賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を、日本人として初めて受賞した荒井良二。絵本作家でありながら、イラストや音楽など多様な表現を追求してきた。本展はそんなチャレンジングな荒井の創作活動を振り返るもの。絵画や絵本原画、イラストレーション、そして新作となる立体作品や小さなガラクタなど、約300点が展示される。
会場:横須賀美術館
会期:7月1日~9月3日
湯島にある国立近現代建築資料館は、日本の建築のアーカイブを目的として文化庁が設立した施設。設立10周年を迎えた今年、手描き図面を中心とした建築資料の所蔵数は20万点を超えたという。本展では同館の10年の活動を紹介しつつ、日本の近代建築を牽引してきた12名の建築家に関するコレクションを公開する。
会場:国立近現代建築資料館
会期:7月25日~2024年2月4日