左上から時計回りに、ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(...」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)、「マティス展」(東京都美術館)、「Material, or」(21_21 DESIGN SIGHT)、デイヴィッド・ホックニー 「PRINTS lithograph, photograph, photographic collage, digital inkjet print and iPad drawing」(西村画廊)
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ケリス・ウィン・エヴァンスは、イギリスの現代美術家。今年4月には、草月会館、タカ・イシイギャラリーでも個展が開催されていた。本展は、ティルマンス、ジャコメッティの展覧会と同様、世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで所蔵作品を展示するプログラム「Hors-les-mur(壁を越えて)」の一環。シャンデリアやネオンライト、松の木などを用いた5作品が展示される。フォトレポートはこちら。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:7月20日~2024年1月8日
20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス。世界最大規模のコレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展が開催中だ。絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、ロザリオ礼拝堂に関する資料が集まる。公開中のレポートで本展の見どころをぜひチェックしてほしい。なお、本展は事前予約制のため訪れる際は公式サイトの確認をお忘れなく。
会場:東京都美術館
会期:4月27日~8月20日
事前予約制
本展は、私たちの身の回りにあるプロダクトが作られる過程に注目する企画。本展ディレクターであり、デザイナーの吉泉聡は、「もの」が作られる以前の問題として、「マテリアル」と「素材」の区別があると述べる。出展作品を通じて、素材ではなくより原初的なマテリアルとの対話をうながす。人類学や最先端のマテリアルサイエンスに関する紹介もあるので、こちらも注目したい。詳細はニュースをチェック。
会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:7月14日~11月5日
東京都現代美術館で個展が開催されているデイヴィッド・ホックニー。彼のプリント作品に注目した展覧会が、日本橋の西村画廊で開催されている。出展作品は、多層フォトコラージュやコピー機をカメラととらえた版画、FAXを用いたドローイング、iPadによるドローイングなど。現代美術を牽引する画家はテクノロジーをどのように制作に取り込んできたのか。その革新的な手法に迫る。
会場:西村画廊
会期:7月15日~9月2日
外苑前のEUKARYOTEでは、磯村暖の個展が開催中。展覧会のタイトルは、漢字の「力」ではなく、カタカナの「カ」。軽くて硬いものをぶつけたときのオノマトペを想定しているという。作品は人型の装置やウニのような立体、ミトンなど、様々なオブジェが組み合わされ、3フロア全体でのインスタレーションとして公開される。
会場:EUKARYOTE(ユーカリオ)
会期:7月14日~8月6日