公開日:2023年6月16日

【2023年6月第3週】今週末見たい展覧会5選。サグラダ・ファミリアから抽象絵画まで

毎週更新。関東近郊を中心にピックアップ。今週はガウディとサグラダ・ファミリア展、アーティゾンの抽象絵画展、志賀理江子と竹内公太の二人展、ユージーン・スタジオ、三沢厚彦の個展の5つ

左上から時計回りに、「ガウディとサグラダ・ファミリア展」(東京国立近代美術館)、「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」(アーティゾン美術館)、「さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展」(東京都現代美術館)、三沢厚彦 「ANIMALS / Multi-dimensions」(千葉市美術館)

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ガウディとサグラダ・ファミリア展(東京国立近代美術館)

スペインのバルセロナで活躍した建築家アントニ・ガウディ(1852〜1926)。本展では、彼の代表作であり、完成が見えてきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、その建築プロセスを通じて彼の建築思想や創造性に迫る。見どころはニュースを、会場の様子はフォトレポートを読んでほしい。またガウディとサグラダ・ファミリア聖堂の波瀾万丈なエピソードを紹介する「6つのトリビア」も公開中。なお本展は滋賀・佐川美術館名古屋市美術館にも巡回予定だ。

会場:東京国立近代美術館
会期:6月13日~9月10日

ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ(アーティゾン美術館、東京)

19世紀末から第一次世界大戦の勃発まで、「ベル・エポック」の時代として芸術を生み出す活気に溢れていたフランス。その影響もあって、20世紀初頭においてフォーヴィスム、キュビスムといった新たな絵画のスタイルが展開され、抽象表現へ向かうことになった。本展はそんなフランスの戦前から戦後にかけての抽象表現の動向に注目しつつ、さらに日本の実験工房や具体など、世界中で同時多発的に興った抽象絵画の歩みを展望する。見どころを学芸員へ尋ねたインタビューはぜひチェックしてほしい。

会場:アーティゾン美術館
会期:6月3日〜8月20日

さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展(東京都現代美術館)

「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」は東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)による、中堅アーティストを対象とした現代美術賞。第3回の受賞者は、ともに東北地方を拠点に活動する志賀理江子と竹内公太。志賀は東日本大震災後の復興計画に圧倒された経験を、人間が「歩く」営みとしてとらえ直した作品を、竹内は第二次世界大戦時の兵器「風船爆弾」のリサーチをもとに、過去の出来事ーアーティストー鑑賞者の「憑依の連鎖」による新作を発表する。作家のコメントとともに見どころを紹介するフォトレポートは要チェック。昨年10月に公開した志賀へのインタビューも合わせて読んでほしい。

会場:東京都現代美術館
会期:3月18日〜6月18日

ユージーン・スタジオ/寒川裕人 想像の力 Part1/3(MAKI(天王洲)、東京)

東京都現代美術館での個展も記憶に新しい寒川裕人率いるユージーン・スタジオ。「想像の力」と題された今回の個展は、全3回にわたる展覧会の第1章という位置付け。会場は天王洲のMAKI Galleryと、東京近郊のアトリエ「EUGENE STUDIO Atelier iii」の2ヶ所だ。天王洲では「Light and shadow inside me」「想像 #1 man」「Goldrain」「White Painting series」「Rainbow Painting series」などのシリーズを展示。いっぽうアトリエでは、スタジオ全体が作家の表現として提示される。アトリエの公開は1日数組限定、アーティストの公式サイトからメールで予約可能。

会場:MAKI(天王洲)
会期:6月2日~8月5日

三沢厚彦 「ANIMALS / Multi-dimensions」(千葉市美術館)

三沢厚彦(みさわあつひこ、1961–)は木彫りで大型の動物像を作り、油絵具で彩色する「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズで知られる彫刻家。本展のテーマは「多次元」。千葉市美術館全体を展示会場として、1990年代の初期未発表作から最新作まで、200点を超える彫刻と絵画が配される。

会場:千葉市美術館
会期:6月10日〜9月10日

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