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石川祐太郎 「GHOST」

LAID BUG
終了しました

アーティスト

石川祐太郎
2024年10月4日より、LAID BUGにて石川祐太郎によるソロエキシビジョン「GHOST」を開催します。

石川祐太郎は、少年期をアメリカで過ごし、東京でファッションを学んだ後、2018年より制作活動を開始しました。石川の作品において、重要なマテリアルとなっているのが、衣服です。“着る”という目的以外の側面に興味があるという石川がまず着目したのは、「衣服についたにおい」です。香水や煙草など、所有者の存在を感じさせるにおいが染み付いた衣服は、パーソナルな記憶の象徴であると考え、ワックスで固形化することでにおいを閉じ込め、カーヴィングを施し、立体作品に昇華した作品を発表しました。
2023年5月にLAID BUGで開催したソロエキシビジョン「Punch-Drunk」では、シグネチャーとなった衣服とワックスを用いた手法を拡張させ、自身初となるインスタレーション作品を発表。2024年2月に西麻布WALL_alternativeで開催されたグループ展「Saturday Night Once More」ではドローイング作品を発表するなど、新しい表現にも意欲的に取り組んでいます。

LAID BUGにて2度目の展示となる本展は、石川によって「GHOST」と名付けられました。日本では、幽霊は重要なメッセージを伝える存在とされ、“丑三つ時”や“逢魔時”、“辻”といった特定の時間帯や領域に現れると信じられてきました。こうした瞬間や場所は「境界」に存在するとされ、過去と現在が交錯し、見えないものが現れる神秘的な力が宿っていると考えられています。

石川は、こうした伝承や信仰に基づきながらも、現代的な視点で「境界」を視覚化しようと試みています。日常生活の中で、ふとした瞬間に自分自身とは全く異なる時間軸や世界線の人や物事に思いを馳せる時、石川は無意識下で何かの「境界」に触れたと考えます。衣服に付いた自分以外の髪の毛や汚れ、海の中でひっそりと身を潜める戦争の遺物……。断片的な物質、音、気配などが過去と現在、そして未来をつなげる架け橋となって何かを伝えようとしていると考える石川は、ファブリックやワックスを選定し、自らパターンを引いて縫製し、形作ることで、その存在を独自の視点で表現しています。

今回は、ファブリックを用いた立体作品に加え、ワックスを用いた彫刻作品を発表します。新たな表現を模索し、常に進化し続ける石川の世界を、ぜひ多くの方にご高覧いただけますと幸いです。

スケジュール

2024年10月4日(金)〜2024年10月26日(土)

開館情報

時間
13:0020:00
休館日
日曜日、月曜日

オープニングパーティー 2024年10月4日(金) 17:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場LAID BUG
http://laidbug.com/
住所〒150-0034 東京都渋谷区代官山町2−3 BF
アクセスJR渋谷駅新南口より徒歩7分、東急東横線代官山駅より徒歩8分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅2番出口より徒歩11分
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