水戸部七絵 「Study of Dansaekhwa / Dansaekhwa」

アートフロントギャラリー
4月20日終了

アーティスト

水戸部七絵
今回の個展では、「Dansaekhwa(ダンセクファ)」をテーマに水戸部七絵の新しい挑戦を発表します。

「Dansaekhwa(ダンセクファ)」とは、1970年代の韓国の芸術家たちによって実践された絵画形式で、モノクローム絵画の意味です。しかし、視覚表現だけではなく、精神やパフォーマンスといった多様な形式と素材を特徴としています。「Dansaekhwa」は日本語で「単色画」と訳されますが、先駆者たちの作品を参照すると、単に色数の少ない絵画という事ではなく、色数を絞ったことで、より物質的に、身体的に体感できる作品が多いように感じられます。

水戸部はこの「Dansaekhwa」を2024年末から2025年かけて参加した韓国廣州のヨンウン美術館(Youngeun Museum of Contemporary Art)のレジデンスで知りました。これまで水戸部は、多彩な色と、重圧感のある盛り上がった絵の具が印象的な絵画作品を多数発表してきましたが、今回「Dansaekhwa」の見識を深めたことにより、「色数を絞ることで伝えたいことをより強く表現できるのではないか」と新しい挑戦への意気込みを語っています。また、「Dansaekhwa」の先駆者でもある朴栖甫(パク・ソボ)や李 禹煥(リ・ウファン)、鄭相和(チョン・サンファ)の作品が、例えばキャンバスを折り曲げ、それによって生じるひび割れを利用し、絵具を繰り返し塗ったり、剥がしたりすることによって強度のある絵画をつくりあげていることに気づき、「絵画の物質性と行為」という点で、水戸部のこれまでの絵具やオブジェクトの物質性を活かした作品との類似点を見つけ出しました。さらに、1960–70年代の韓国は物資質的にも困窮し、独裁的な政治制度下にありました。そんな状況を背景に、河鍾賢(ハ・ジョンヒョン)は、制作したモノクロの油絵具を麻布の裏面から押し付け「裏ごし」し、あふれ出た絵画表面を、さらに筆でなぞって擦り付ける「接合」シリーズに着手しています。水戸部は、このような彼らの作品の絵具の持つ物質性や、単なる支持体としてではないキャンバスの可能性を追求し、物質性絵画において「身体」という物理的なアナロジーがDansaekhwaを理解する上で極めて重要であると確信した、と語っています。
本展では、色を絞るという新しい試みに加え、物質的、身体的に語り掛ける、より強度のある作品を展開します。

第一期: 3月5日(水)- 3月16日(日)
第二期: 3月21日(金)- 4月20日(日)(予定)

スケジュール

開催中

2025年3月5日(水)〜2025年4月20日(日)あと9日

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日・祝日は11:00〜17:00
休館日
月曜日、火曜日
3月17日〜20日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.artfrontgallery.com/exhibition/archive/2025_01/5087.html
会場アートフロントギャラリー
http://www.artfrontgallery.com/
住所〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
アクセス東急東横線代官山駅より徒歩3分、JR山手線・埼京線恵比寿駅西口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅4番出口より徒歩8分
電話番号03-3476-4869
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