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石垣克子, 喜舎場テラスハイツ(米軍海兵隊施設)I, 2018, Oil on canvas, 72.7×90.8 cm

石垣克子 「見なれた風景」

MISA SHIN GALLERY
終了しました

アーティスト

石垣克子
MISA SHIN GALLERYは、2月22日(土)から3月22日(土)まで、石垣克子の個展「見なれた風景」を開催いたします。

石垣克子は1967年沖縄県生まれ、米軍基地や米軍用の住宅、戦後変化をしてきた建物や街並みなど、沖縄の風景を描き留めようと試みているアーティストです。沖縄に米軍基地があることが当たり前として育った世代にとって、基地のある風景は、石垣が5歳までを過ごした石垣島のイノー(珊瑚礁に囲まれた礁池)の自然豊かな原風景とともにパラレルに存在します。

2008年、石垣は、極東最大の米軍基地、嘉手納飛行場に隣接するコザ(沖縄市の旧名)にスタジオを移します。那覇市にある自宅からスタジオに通うときに見える基地は、時間と共に日常の風景となり、10年ほどの時を経てその風景を記憶に留めようと描き始めます。
日本の国土面積のわずか0.6%の沖縄県に在日米軍専用施設・区域の約7割が集中するという現実。一部では返還が進み新たな街が造られるなど、米軍基地を巡る風景は刻一刻と変化しています。「米軍基地がもし返還される日が来るならばその風景は無くなってしまう、その時になかったことにはしたくない―。」フラットな色彩と筆使いで描く、太陽の光を均一に浴びた米軍専用施設やフェンス越しの外人ハウス、開発に取り残されたような民家、剥げかけたペンキがぬられたコンクリート住宅。沖縄にいると当たり前として日常に存在する見なれた風景は、近年どの都市でも起こっているスクラップ&ビルドによる風景の変貌と違った意味をもちます。

石垣の描く沖縄の風景は、見るものの心に沖縄の現実に混在する哀惜と明るさという相反する感情を呼び覚ますとともに、沖縄の歴史とともに変化を重ねる、あまりに日常的な風景について、あるいはその風景というものが喚起する力を再考しようと試みます。

[関連イベント]
ギャラリートーク:石垣克子 x 天野太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフキュレーター)
日時: 2月22日(土)17:00〜 事前予約不要

スケジュール

2025年2月22日(土)〜2025年3月22日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2025年2月22日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.misashin.com/exhibitions/ishigakikatsuko_familiarlandscapes_jp/
会場MISA SHIN GALLERY
https://www.misashin.com/
住所〒106-0047 東京都港区南麻布3-9-11 パインコーストハイツ 1F
アクセス東京メトロ南北線・都営三田線白金高輪駅4番出口より徒歩11分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅1番出口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線広尾駅1番出口より徒歩11分
電話番号03-6450-2334
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