新野洋「茶木化蝶」（アートスペース福寿園）

新野洋「茶木化蝶」

6月1日終了

アーティスト

新野洋

茶の文化を軸に、伝統工芸から現代美術作品まで幅広く展開する「アートスペース福寿園」にて、新野洋の『茶木化蝶』（ちゃのきちょうとなる）展を開催いたします。
新野は、京都の茶の産地として知られる京都府山城南部を拠点とするアーティストです。これまで植物や動物の骨など、自然が生み出す造形に着目し作品を制作、国内外で発表し続けています。

本展では、山城南部の茶花や周辺に生息する生物たちをテーマとし、自然を観察するところから生まれたリアルかつファンタジックともいえる立体造形や、昆虫をモチーフとした「いきもの」たちの作品を展開いたします。ひとつひとつ形の異なる葉や極小のおしべまで、合成樹脂で忠実に複製し着色。それらをパーツとし組み立てられた作品は、自然が生み出す造形の美をあらためて確認できるとともに、茶の産地ならではの生態系や自然の摂理、神秘までを想像させる機会となるでしょう。
加えて今回、作品とともに、この土地でかつて使用されていた茶筒など、山城南部の歴史文化を纏った古道具と合わせての展示は新たな試みとなります。
春の訪れに、新野ならではの角度で自然の調和を再構築する、瑞々しいクリエーションをぜひご高覧くださいませ。