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小野博《スリーマイル島原子力発電所》《チェルノブイリ原子力発電所》《福島第一原子力発電所》〈正しさの場所〉 シリーズより 2020-2024 | archival pigment print | 297 × 210 mm each ©︎ Hiroshi Ono, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

小野博 「正しさの場所」

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
終了しました

アーティスト

小野博
KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYは、2024年8月9日(金)より小野博個展『正しさの場所』を開催いたします。

​小野博(おの・ひろし)はアムステルダム在住の写真家。一冊目の著書『ライン・オン・ジ・アース』(エディマン刊/2007年)では世界50ヶ国を巡り、例えばアフガニスタン国境の塀を越えたときの衝撃的な風景や(国境を少しでも開けてしまうと移民希望者が雪崩れ込んでしまうため、ビザを保有していても塀を登るように指示された)、内戦中のベオグラードのレストランの様子(ハイパーインフレのため30分毎に価格が書きかえられ、オーダー時に払わない場合は食後にいくらになっているか分からない)、ルワンダ大虐殺の現場で生存者と談笑する様子など(たくさんの白骨の前で「足が速かったから生き延びられた」と笑いながら生存者に語られた)、切れ切れに寸断された世界の地表を〈地球の線〉として一本の線で繋ぎ、世界中のディストピアと言われる国の暮らしを写真と言葉で綴りました。

​二冊目に上梓した『世界は小さな祝祭であふれている』(モ・クシュラ刊/2012年)では、オランダと日本の風景を同じ希望の地平で映し出しながら、東京特有の息苦しさに煩悶する日々のエッセイと、国籍問わず多様な背景を持つ人々を許容するアムステルダムをユーモラスな眼差しで綴り、オランダと日本の文化的な差異のみならず、人間に通底する大切なものを浮かび上がらせました。

​本展にて発表する新作〈正しさの場所〉では、小野が約5年間かけて撮影した世界中の景色を、静謐な目線で俯瞰します。世界中で正義がふりかざされ、重層的な分断が深刻化し、過去の絶望の記憶も忘れられ、衝突や息苦しさが加速度をあげて駆け巡っているかのような「今」を、独自のまっすぐな目線でフラットに世界を並列させます。

混迷を深める今だからこそ、人間が種の生存のために編み出された概念とも言われる「正しさ」を今一度みつめなおす本展を、是非お見逃しなくご高覧いただけますと幸甚です。

[関連イベント]
トークイベント「それぞれ自分が正しいと思っている世界で、私は本当に正しいのか?」
日時: 8月9日(金)18:00〜19:30
場所: KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
登壇者: 小林美香(写真研究者/『ジェンダー目線の広告観察』著者)、小野博(写真家)
参加: ​入場無料/予約不要(先着20名程度着席)

スケジュール

2024年8月9日(金)〜2024年9月14日(土)

開館情報

時間
13:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日
8月14日〜8月17日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.kanakawanishi.com/exhibition-ph029-hiroshi-ono
会場KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
http://www.kanakawanishi.com/
住所〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5-5F
アクセス東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩9分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5番出口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1a出口より徒歩11分
電話番号03-5843-9128
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