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エミリー・カーメ・ウングワレー 「EMILY: UTOPIA TO TOKYO」

TERRADA ART COMPLEX Ⅱ BONDED GALLERY
終了しました

アーティスト

エミリー・カーメ・ウングワレー
この度、THE ANZAI GALLERYでは、オーストラリア先住民族アボリジナルアーティスト、エミリー・カーメ・ウングワレーの個展「Emily: Utopia to Tokyo」を開催いたします。エミリー・カーメ・ウングワレーは、1900年代初頭にオーストラリア中央部ノーザンテリトリー州のユートピアという砂漠地帯で生まれ育ち、伝統的なアボリジナル文化と深く結びついた生活を送ってきました。

彼女の創作活動は、アボリジナルの女性の儀式「アウェリエ」に深く根ざしており、長年にわたり人間の身体や大地に装飾的な模様を施すことで、独自の芸術的表現を育んできました。エミリーが本格的にキャンバスに描き始めたのは70代後半からであり、その才能が開花したのは1980年代に入ってからです。彼女の作品は、オーストラリアの大地と自然に対する深い敬意が込められたものであり、8年間という短期間におよそ3,000点以上の作品を生み出しました。彼女の独創的なタッチと深い精神性は、多くの人々の心を捉え、アボリジナルアートの巨匠としての地位を確立しました。

エミリーは、アボリジナルアート界で最も重要な人物の一人として広く認知されています。彼女の作品は、深い精神性と自然との深い結びつきを体現しており、何千年にもわたって受け継がれてきた文化的伝統を反映しています。アボリジナルアートは、アボリジナルの人々が何世代にもわたって伝えてきた視覚的な文化の表現であり、エミリーの作品もその一環として評価されています。彼女の絵画は、ユートピアの広大な土地とそこに生きる生物への深い愛情を反映し、鮮やかな点描技法や大胆な線描による抽象的な形は、彼女が経験した儀式や風景を象徴しています。

エミリーが用いた「ドットペインティング」や「線画」の技法は、伝統的なアボリジナルアートの特徴でありながら、彼女の作品は独自性が際立っています。これらの技法は、土地の精神的な意味を表現するために用いられ、アボリジナルの人々にとって土地は単なる物理的な場所ではなく、先祖の魂が宿る神聖な存在として重要視されています。

本展では、内田真弓氏をアボリジナルアートコーディネーターに迎え、ハンク・エベス氏が所蔵するエベス・コレクションから厳選された15点の作品を展示いたします。また、エミリーが亡くなる2週間前に3日間で描いた「ラスト・シリーズ」から1点も特別展示されます。このシリーズは、彼女の芸術的旅路を象徴し、そのスピリチュアルな深みと文化的な豊かさを示す作品です。

エミリー・カーメ・ウングワレーの作品を通じて、アボリジナルアートの魅力とオーストラリアの広大な砂漠の風景や文化を感じていただければ幸いです。

スケジュール

2024年10月19日(土)〜2024年10月29日(火)

開館情報

時間
12:0018:00
入場料無料
展覧会URLhttps://www.theanzaigallery.com/emilyutopiatotokyo
会場TERRADA ART COMPLEX Ⅱ BONDED GALLERY
https://www.terrada.co.jp/ja/service/event-space/bonded-gallery/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 4F
アクセスりんかい線天王洲アイル駅A出口より徒歩7分, 東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩8分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩3分
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