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中澤安奈《その時 I》2025年

「祈りの前に佇み」

KANDA & OLIVEIRA
終了しました

アーティスト

中澤安奈、カミラ テイラー 、宮永愛子
このたび Kanda & Oliveira では中澤安奈、カミラ・テイラー、宮永愛⼦によるグループ展 「祈りの前に佇み」を2⽉1⽇(⼟)から3⽉1⽇(⼟)まで開催いたします。3⼈はそれ ぞれ異なる宗教的・⽂化的背景を持っており、作品からは強い死⽣観が表出しています。

中澤は⽯彫や素⽊の⽊彫を、キリスト者として信仰と固く結びつきながら制作しています。 制作は、神様に会う準備をしていてその瞬間を待ち望んでいることだと⾔います。代表的な 作品モチーフに⾒られる⾐は⼈格のことであり、ただその⼈格は⾼めるためのものではな く、新しく「着せられる」ものであり、それは⾃分に頼らなくなるための訓練でもあるとい います。

テイラーはモノクロームの版画や陶芸を制作し続けています。モルモン教の家庭で育ち、そ の後⺟親がカルト教祖になったためそのコミュニティから訣別した経験があります。しか しテイラー⾃⾝は無神論者だったため、のぞき⾒をしているような気分だったと振り返り ます。作品に出てくる空の椅⼦は、常に不在の⼈物を暗⽰しており、ある意味で、不在の⼈ 物とはそこに座るように促されている鑑賞者⾃⾝のことだといいます。

宮永はナフタレンや樹脂、ガラスなどを⽤いた彫刻、インスタレーションで知られています。 ナフタレンで作られた形は時間とともに昇華して消えてしまいますが、ガラスケースの中 では形を変えて再結晶化が進みます。無常観や転⽣といった観念に共鳴する作品は、「変わ りながらも存在し続ける世界」を表現しています。

3⼈の作品には「誰かがいた気配」や「何かがあった気配」が⾒て取れ喪失感さえ感じられ ますが、その痕跡を受け⽌めることでどう⽣きるかを私たちに⽰しています。

なお、会期中の 2⽉22⽇15時から、ユダヤ教研究が専⾨の市川裕⽒(宗教学者・東京⼤ 学名誉教授)をゲストに迎え、展覧会参加作家の中澤安奈とトークイベントを開催いたしま す。中澤の制作に密接不可分な信仰について対談いたします。是⾮会場へお越しください。

スケジュール

2025年2月1日(土)〜2025年3月1日(土)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.kandaoliveira.com/ja/exhibitions/20-be-still-in-prayer-anna-nakazawa-camilla-taylor-aiko-miyanaga/
会場KANDA & OLIVEIRA
https://www.kandaoliveira.com/
住所〒273-0031 千葉県船橋市西船1-1-16-2
アクセス京成線海神駅より徒歩8分、JR西船橋駅北口より徒歩12分
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