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「津田青楓 図案と、時代と、」

渋谷区立松濤美術館
終了しました

アーティスト

津田青楓
工芸品の下絵として捉えられがちな「図案」。しかし明治から大正時代は「図案」は必ずしも何かに応用されるために描かれるのではなく、また「絵画」とも異なるものとして存在するようになった時代でした。
明治時代、ヨーロッパの美術やデザインが日本でも広く知られるようになると、それまでの伝統的な図案から脱却し、独自の創意をもって考案しようという機運が高まりました。職人の仕事とされていた図案制作に画家も携わるようになり、その芸術化が試みられた、いわば図案の変革期だったのです。
本展は、明治30年代に京都で多くの図案集を出版し、大正時代には夏目漱石らの本の装幀も手がけた津田青楓 (1880-1978)を軸に、図案集と図案に関する作品を紹介します。青楓は、明治13(1880)年に京都に生まれました。明治から大正、昭和時代と目まぐるしく変化する社会の中で、日本画、洋画、工芸、書など幅広い分野で活躍しました。明治36(1903)年には、青楓自身も図案の研究会を結成し、日本画の師である谷口香嶠 や、当時、京都に新たな美術やデザインをもたらした洋画家の浅井忠を顧問に迎えて雑誌の刊行も行っていました。同年に刊行した図案集『うづら衣』では「自己は自己の図案をつくらねばならん」と制作にかける意気込みを語っています。
それまでの形にとらわれず、自己の表現としても制作されるようになった図案。津田青楓の作品を通し、職人の仕事から美術家の作品へと昇華された「図案」の世界をお楽しみください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、土・日曜日、祝日、および8月9日(火)以降の最終週は「日時指定予約制」を予定しております。

前期: 6月18日(土)~7月18日(月・祝)
後期: 7月20日(水)~8月14日(日)
※会期中、一部展示替えがあります

[関連イベント]
1. 記念トークイベント「津田青楓・富本憲吉・藤井達吉の時代」
日時: 6月26日(日)14:00~15:30
会場: 地下2階ホール
講師: 山田俊幸氏(大正イマジュリイ学会常任委員)
料金: 無料(要入館料)
定員: 30名(要事前申込、先着順)
2. 特別イベント「木版摺りの実演」
日時: 7月10日(日)14:00~15:30
会場: 地下2階ホール
講師: 森光美智子氏(浮世絵木版画彫摺技術保存協会会員)、井上孝一氏(美術書出版株式会社芸艸堂)
料金: 無料(要入館料) 
定員: 15名(要事前申込、先着順)
3. 特別講座「津田青楓の図案の世界」
日時: 7月17日(日)14:00~15:00
会場: 地下2階ホール
講師: 大平奈緒子(本展担当学芸員)
料金: 無料(要入館料)
定員: 30名(要事前申込、先着順)
4. 学芸員によるギャラリートーク
日時: 7月1日(金)、9日(土)、24日(日)、各日14:00~14:30
料金: 無料(要入館料・事前申込不要)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2022年6月18日(土)〜2022年8月14日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
(公募展・サロン展は9:00〜17:00 ※最終日は公募展会場のみ16:00閉館)
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
祝日は開館し翌日休館(翌日が土曜日・日曜日・祝日の場合は開館)
展示替期間・年末年始休館
入場料一般 800円、大学生 640円、高校生・60歳以上 400円、中学生・小学生 100円、障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://shoto-museum.jp/exhibitions/196tsuda/
会場渋谷区立松濤美術館
http://www.shoto-museum.jp/
住所〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14
アクセス京王井の頭線神泉駅西口より徒歩5分、JR渋谷駅ハチ公口より徒歩15分
電話番号03-3465-9421
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