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*10月スタートのおすすめ展覧会まとめ公開中!
「埴輪 挂甲の武人」が国宝に指定されてから50周年を記念して開催される展覧会。東京国立博物館では約半世紀ぶりの埴輪展となる。兄弟のようによく似た姿をした「埴輪 挂甲の武人」5体が史上初めて一堂に展示されるほか、修理後、初お披露目となる《埴輪 踊る人々》などの素朴な人物像や、愛らしい動物埴輪、精巧な武具や家形埴輪など、全国から120件が集結する。展示の様子は、こちらのフォトレポートから。
会場:東京国立博物館
会期:10月16日〜12月8日
写真や映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するために2002年から開催されている「日本の新進作家」展。21回目となる今回は、社会、環境、人と人との関係性を自身の立ち位置から問い直し、写真を通して世界の断片を提示する5名の作家たちの試みを紹介する。参加作家は、大田黒衣美、かんのさゆり、千賀健史、金川晋吾、原田裕規。作家たちの多様な試みを通して、今日、そしてこれからのまなざしの可能性をあらためて見つめる契機とする。
会場:東京都写真美術館
会期:10月17日〜2025年1月19日
フランスのデザイナー、ロナン・ブルレック。プロダクトデザインの分野で、伝統的な手工技術と大量生産のプロセスを共存させる手法が国際的に高く評価され、近年は教会の修復プロジェクトや、長年続けてきたドローイング、陶板作品などのパーソナルワークでも注目を集めている。本展では初公開となるプロダクトを中心に紹介。プロトタイプを自宅や別邸で実際に使用して検証を重ねるブルレックの日常に想いを馳せ、その空気感を感じられるような展示空間を構成する。直筆サイン入りの未発表ドローイングポスターも枚数限定(4種、各12枚)で販売される。
会場:LICHT gallery
会期:10月19日〜11月3日
芸術と社会に深く関わりながらも軽やかに抵抗・逃走し、あえて「しないでおく」ことの可能性も含めて生き、創造する人々の実践に光を当てる展覧会。アナキズム運動に共感した新印象主義の画家たちや、スイスのモンテ・ヴェリタに集った芸術家、シチュアシオニスト・インターナショナルとアスガー・ヨルン、ロシアの集団行為、自宅での制作と自主展覧会の運営を実践したマルガレーテ・ラスペ、さらに現代の作家としてコーポ北加賀屋、オル太、大木裕之の活動が、約100点の作品や資料を通して紹介される。レポートも公開中。
会場:豊田市美術館
会期:10月12日〜2025年2月16日
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ベルリンを拠点に、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」「存在とは何か」を問い続けている塩田千春。出身地・大阪では16年ぶりの大規模個展となる本展は、「つながり」をテーマに、「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」という3つの「アイ」を通じてアプローチしようというもの。インスタレーションを中心に絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品が展示されている。レポートも公開中。
会場:大阪中之島美術館
会期:9月14日〜12月1日