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*6月スタートのおすすめ展覧会はこちらをチェック
フィリップ・パレーノは現代のフランスを代表するアーティストのひとりであり、映像、彫刻、サウンド、オブジェ、テキストやドローイングなどを通して、現実/フィクション/仮想の境界や、実物と人工物との間に生じる奇妙なずれに意識を向けてきた。本展では、彼の代表作である映像作品《マリリン》をはじめ、ドローイングから立体、映像、大規模なインスタレーションまで、幅広い実践が多面的に紹介される。展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:ポーラ美術館
会期:6月8日~12月1日
ロックスターやポップアイコンをモチーフに描く、アーティストの水戸部七絵による人気シリーズの第5弾が渋谷のDIESEL ART GALLERYに登場。闘いや情熱を表す赤色で彩られた空間に展示される絵画・彫刻作品は、個々の人々が持つ力や、集団としての力、アートや音楽が社会変革に果たす役割などについて、鑑賞者に深い思考をうながす。TABではアーティストへのインタビューも公開中。こちらも展覧会の前後にぜひチェックしてみて欲しい。
会場:DIESEL ART GALLERY
会期:5月18日〜7月3日
パフォーマンスと記録映像を領域横断するアーティストの丹羽良徳の個展がSatoko Oe Contemporaryで開催中。現在制作中のソーシャルプラクティス《地球の裏側で戦争を終わらせる》(2013~)の指示書として作られたコラージュドローイングや、ウィーンで制作した新作・近作のドローイング、フィリピンのマニラのゴミ埋め立て場を舞台とした映像作品《ゴミの山の命名権を販売する》(2014)が展示されている。
会場:Satoko Oe Contemporary
会期:5月28日〜6月22日
現代社会において、世代やジェンダーにとらわれず自分の「ココロがオドル」装いを自由に取り入れる感覚はますます広がっている。本展はそのような軽やかな時代感覚に呼応し、「ココロがオドル」クリエイティブを資生堂のデザインアーカイブからセレクト。明るさ、軽やかさ、ビビッドさ、ユーモア、遊び心、親しみやすさに加えて、未来的(Futuristic)なイメージを含んだ商品や広告300点近くが展示されている。
会場:資生堂ギャラリー
会期:6月8日〜8月4日
髙田安規子・政子、冨安由真、東山詩織の3組によるグループ展。タイトルの「枠物語」とは、『千夜一夜物語』や、『デカメロン』など、大枠の物語の中に小さな物語が埋め込まれている入れ子構造の物語形式を指す。3組の作家による小さく儚い物語たちが、相互に絡み合い、散りばめられる本展は、鑑賞者が想像上で物語たちを自由に組み合わせ行き来し、何通りもの大きなひとつの物語を体験することができるようになっている。
会場:gallery10[TOH]
会期:6月8日〜6月30日