公開日:2024年3月21日

週末見たい展覧会5選。横浜トリエンナーレ、VOCA展、キュビスムなど【2024年3月第4週】

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週は横浜トリエンナーレ、VOCA展、キュビスム、ほとけの国の美術、モモポリーの5つ

左上から時計回りに、第8回横浜トリエンナーレ 「野草:いま、ここで生きてる」(横浜美術館ほか)、「VOCA展2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─」(上野の森美術館)、「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命」(国立西洋美術館)、春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術(府中市美術館)

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*3月スタートの展覧会はこちらをチェック

第8回横浜トリエンナーレ 「野草:いま、ここで生きてる」(横浜美術館ほか

第8回目の開催を迎える横浜トリエンナーレ。今回は、アーティスティック・ディレクターにリウ・ディン(劉鼎)、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)を迎え、「野草:いま、ここで生きてる」というテーマのもと開催される。参加アーティストは94組。うち32組が日本初出展、20組は新作を発表する。トリエンナーレ全体の構成や、出展作品について詳細にまとめたフォトレポートはチェックしておきたい。

会場:横浜美術館ほか
会期:3月15日〜6月9日

VOCA展2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─(上野の森美術館、東京)

VOCA(=The Vision of Contemporary Art)展は、推薦形式の現代美術展。実行委員会が全国の美術館学芸員、研究者などに40歳以下作家の推薦を依頼、作家が平面作品の新作を発表するというもの。今回で31回目の開催となる本展はこれまで、のべ1044組の作家を紹介してきた。今年は31名の作家が出品する。

会場:上野の森美術館
会期:3月14日〜3月30日

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ(京都市京セラ美術館)

京都市京セラ美術館では、キュビスムの大規模展が開幕した。キュビスムとはジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソらを中心に20世紀初頭に興った芸術運動のこと。幾何学的な形によって画面が構成されることが特色だ。本展は、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るフランス・パリのポンピドゥーセンターから、絵画を中心に彫刻、素描、版画、映像、資料など約140点(うち50点が日本初出品)が来日。日本でのキュビスム展は50年ぶりとなる。国立西洋美術館での展示の様子はフォトレポートをチェック

会場:京都市京セラ美術館
会期:3月20日~7月7日

春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術(府中市美術館、東京)

本展は、江戸時代を生きた画家たちの制作の根底にあった「仏教」をキーワードに、近世以前の美術作品を概観するもの。伊藤若冲や円山応挙、長沢蘆雪らによる江戸時代の絵画を中心に、昨年修理を終えたばかりの室町時代の大作仏画《二十五菩薩来迎図》全17幅など、仏教美術の優品が公開される。

会場:府中市美術館
会期:3月9日〜5月6日
ミューぽんで140円OFF!(2名まで割引)

MOMOPOLY / モモポリー(スパイラル、東京)

表参道のスパイラルでは今週末まで、ギャラリーモモの所属アーティストの作品が集結する展覧会が開催中。同ギャラリーは2003年にオープンし、現在は六本木と両国にベニューを持つ。出展作家は、大久保如彌、川島小鳥、鴻池朋子、小橋陽介、阪本トクロウ、早川克己、増子博子の7名だ。

会場:スパイラル
会期:3月16日〜3月24日

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。