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*3月スタートの展覧会はこちらをチェック
これまで20世紀前半までの西洋美術のみを蒐集してきた国立西洋美術館は、初となる現代美術の展覧会を企画。所蔵作品を通じて、未来のアーティストへ刺激を与える場となるという開館当初の想いに立ち帰り、「未来の世界が眠る部屋」となってきた/なりうるのかを検証する。出展作家は、飯山由貴、遠藤麻衣、小田原のどか、鷹野隆大、田中功起、エレナ・トゥタッチコワ、内藤礼、長島有里枝、パープルーム、布施琳太郎、ミヤギフトシ、弓指寛治ら20組以上。フォトレポートはこちら。参加アーティストを含む有志がパレスチナ侵攻への抗議活動を行ったことを受けた、国際政治学者の五野井郁夫による緊急寄稿も合わせて読んでおきたい。
会場:国立西洋美術館
会期:3月12日〜5月12日
写真や映像は、人々のどのような記憶をとらえようとしてきたのか。本展では『決闘写真論』(1976)における篠山紀信の示唆を起点に、高齢化社会や人工知能を題材とする作品なども紹介される。出展作家は篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ、小田原のどか、村山悟郎+池上高志、マルヤ・ピリラ、 Satoko Sai + Tomoko Kurahara。詳細はフォトレポートをチェック。
会場:東京都写真美術館
会期:3月1日〜6月9日
本展は「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」というふたつのテーマを軸に、グローバル資本主義やデジタル化社会という主題を再解釈するもの。出展作家は井田大介、徐冰(シュ・ビン)、トレヴァー・パグレン、ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ+ヒト・シュタイエル+ミロス・トラキロヴィチ、地主麻衣子、ティナ・エングホフ、チャ・ジェミン、エヴァン・ロス、木浦奈津子。映像作品や写真、インスタレーション、油彩画などが公開される。展示風景も交えたニュースはこちら。
会場:国立新美術館
会期:3月6日〜6月3日
タイ出身の現代美術家、アピチャッポン・ウィーラセタクンの個展は、今週末からSCAI THE BATHHOUSEでスタート。注目は、作家が幼少期に夢中になったホラー映画から着想を得たという新作《ソラリウム》(2023)。さらに、作家のドローイングも初めて公開。二部作のドローイングと写真を組み合わせた立体作品として展示される。
会場:SCAI THE BATHHOUSE
会期:3月16日〜5月25日
写真や彫刻など多様なメディアを用いて、生と死やその間に横たわるものを露わにすることを試みて野村在。本展では、亡くなった人の写真を水に印刷する写真装置など、今後数十年において稼働し続ける予定のパフォーマティブな作品を発表する。
会場:資生堂ギャラリー
会期:3月12日〜4月14日