公開日:2024年2月16日

週末見たい展覧会5選。マティス、中平卓馬、スヌーピーなど【2024年2月第3週】

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週はマティス、中平卓馬、森山大道の個展、スヌーピーミュージアム、パーフェクト・カモフラージュ展の5つ

左上から時計回りに、「マティス 自由なフォルム」(国立新美術館 © Succession H. Matisse)、「I LOVE ART 18 『パーフェクト・カモフラージュ 展 ― 私はアートになりたい』」(ワタリウム美術館 © Hiraki Sawa. Courtesy Parafin, London. Ota Fine Arts, Tokyo. Photo by Peter Mallet.)、中平卓馬 「火―氾濫」(東京国立近代美術館 © Gen Nakahira)、「旅するピーナッツ。」(スヌーピーミュージアム © 2024 Peanuts)

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*2月スタートの展覧会はこちらをチェック

マティス 自由なフォルム(国立新美術館、東京)

昨年、東京都美術館で開催された「マティス展」に続き、今週から国立新美術館でもマティス展が開幕した。注目は、晩年にフランス・ニースで制作された切り紙絵の作品群。マティス美術館の全面強力のもと、絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイルなど約150点が公開される。フォトレポートはこちら。充実の展示グッズもこちらの記事からチェックしておきたい。

会場:国立新美術館
会期:2月14日〜5月27日

中平卓馬 火―氾濫(東京国立近代美術館)

東京国立近代美術館では、戦後の日本写真に多大な影響をもたらした中平卓馬の大規模個展が開催中だ。本展では初期から晩年まで、約400点の作品・資料を公開。「アレ・ブレ・ボケ」とも称されるスタイルの写真を掲載した雑誌『PROVOKE』(1968)や評論集『なぜ、植物図鑑か』(1973)などはもちろん、1977年の昏倒・記憶喪失やそこからの再起など、これまであまり注目されてこなかった仕事にも焦点が当てられる。詳細はニュースをチェック

会場:東京国立近代美術館
会期:2月6日〜4月7日

旅するピーナッツ。(スヌーピーミュージアム、東京)

東京・町田にあるスヌーピーミュージアムは、シュルツ美術館(アメリカ・カリフォルニア)の世界で唯一の公式サテライト施設。2月1日にリニューアルオープンを迎えた。常設展には「スヌーピー・ワンダールーム」と「スヌーピー・ルーム」が新たに加わった。その常設展やリニューアル記念展の様子はフォトレポートをチェック

会場:スヌーピーミュージアム
会期:2月1日〜9月1日

I LOVE ART 18 「パーフェクト・カモフラージュ 展 ― 私はアートになりたい」(ワタリウム美術館、東京)

ワタリウム美術館では、「自身の存在を隠し、周囲に溶け込む」カモフラージュをテーマに据えた展覧会が開催されている。ゲストアーティストにさわひらき、野口里佳、杉戸洋を迎え、「日常」「自然」「記憶」「空間」という4つのカモフラージュの章立てのもと、約80点が公開される。

会場:ワタリウム美術館
会期:2月4日〜5月6日
ミューぽんで300円OFF!(1名まで割引)

Akio Nagasawa Gallery Ginzaでは森山大道の個展が開催中。本展では「Moriyama – Tomatsu: Tokyo」(2021、ヨーロッパ写真館、パリ)と「TOKYO REVISITED. Daido Moriyama with Shomei Tomatsu」(2022、イタリア国立21世紀美術館、ローマ)の出展作品のなかから、これまであまり日本で紹介されてこなかった作品が公開される。関連書籍の販売も。

会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
会期:1月11日〜3月30日
*月曜、日曜、祝日は休廊

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。