左上から時計回りに、「ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室」(DIC川村記念美術館)、「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」(大阪中之島美術館)、上田義彦 「いつでも夢を」(gallery ON THE HILL)、荒木珠奈 「うえののそこから『はじまり、はじまり』」(東京都美術館)
週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。夏休みに見たい展覧会も要チェックです。
バウハウスやブラックマウンテン・カレッジの教員として戦後アメリカにおいて重要なアーティストを数多く育て上げ、作家としては色面を用いた抽象画で知られるジョセフ・アルバース。本展は、国内初公開作品を含む約100点を公開。アルバースの絵画作品はもちろん、実験的な授業をとらえた写真や映像、当時の学生の作品まで展示し、アルバースの制作者/教師という両側面にアプローチする。フォトレポートはこちら。
会場:DIC川村記念美術館
会期:7月29日〜11月5日
TABアプリで200円OFF!
大阪中之島美術館では、民藝を「衣・食・住」をテーマにひも解く展覧会が開催中。産地やそこで働く作り手の紹介も交えつつ、暮らしで用いられてきた民藝品を、約130件公開する。さらに、現在の民藝ブームに大きく寄与してきたテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)によるインスタレーションも展示。柳宗悦が説いた民藝の、いままでとこれからの展望を試みる。佐々風太によるレビューも合わせてチェックしてほしい。
会場:大阪中之島美術館
会期:7月8日〜9月18日
へんてこな可愛らしさとゾクッとする感覚が混ざり合ったような世界観の作品で知られる荒木珠奈。本展では、版画や参加型インスタレーションなど、これまでの発表作品が並ぶほか、開催地である上野の「記憶」に着想を得た大型インスタレーションも新たに制作された。会期中には、幅広い年齢を対象にした作家による造形ワークショップや、アート・コミュニケータとの鑑賞プログラムなども多数実施される。
会場:東京都美術館
会期:7月22日〜10月9日
TABアプリで200円OFF!
本展は、鑑賞者やオーディエンスに注目し、アーティストとの新しい可能性を探る展覧会。アーティストが提示する多様な視点を紹介しつつ、オーディエンスの意見も展示空間の中で視覚化される。出展作家は、青山悟、アンドレア・バウアーズ & スザンヌ・レイシー、メラニー・ボナーヨ、小林正人、リー・ムユン、岡田夏旺、パク・サンヒョン、海野林太郎。孤独、身体とセクシュアリティ、人間と自然の関係、他者との協働や連帯などをテーマとする作品が並ぶ。
会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
会期:8月8日~8月27日
代官山ヒルサイドテラス内のgallery ON THE HILLでは、 写真家・上田義彦の個展が開催中。本展では、上田の代表作であるサントリー烏龍茶の広告写真のシリーズを公開。撮影は1990年から2011年まで続けられ、ハルビンや海南島など中国各地がロケ地となった。会場では8×10カメラで撮影された広告写真作品や、ロケの合間に35mmフィルムカメラで撮影したスナップなどが展示販売される。
会場:gallery ON THE HILL
会期:7月26日~8月13日