左から時計回りに、「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」(国立新美術館)、「デイヴィッド・ホックニー展」(東京都現代美術館)、「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」(東京ステーションギャラリー)、クリス・ヒュン・シンカン 「A Day in the Life」(オオタファインアーツ)
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イギリス・ロンドンのテート美術館のコレクションが来日。18世紀末から現代までの約200年間におよぶ表現のなかで、「光」にまつわる作品が厳選して紹介される。近代絵画としては、イギリス近代美術史を代表する「光の画家」ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー、風景画の名手ジョン・コンスタブル、クロード・モネをはじめとするフランス印象派などの作品が集結。モホリ=ナジ・ラースローなどバウハウスの作家を筆頭に、写真作品も並ぶほか、ブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソンなど現代美術の作品まで、約120点が公開される。展覧会の見どころやオリジナルグッズなど、詳細はニュースをチェック。
会場:国立新美術館
会期:7月12日〜10月2日
東京都現代美術館では今週末から、国内では27年ぶりとなるデイヴィッド・ホックニーの大規模個展がスタート。1960年代にアメリカの西海岸で描いた初期の代表作から、近年の集大成というべき故郷ヨークシャー東部の自然を描いた大型絵画のシリーズ、新型コロナウイルスによるロックダウンのあいだにフランス北部のノルマンディーで制作した全長90メートルにも及ぶ新作まで、ホックニーの作品が100点以上が公開される。展示の詳細はニュースをチェック。
会場:東京都現代美術館
会期:7月15日~11月5日
東京ステーションギャラリーでは、京都国立近代美術館で開催されていた甲斐荘楠音(かいのしょう・ただおと)の大回顧展が巡回中。甲斐荘は日本画家として活躍したものの、1940年代初頭に画業を中断して映画業界に転身。様々な表現を越境し、「京都画壇の異才」と称された。会場には、スクラップブック、写生帖、絵画、写真、映像、映画衣裳、ポスターなど、甲斐荘に関する多様な資料が並ぶ。詳細はニュースをチェック。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:7月1日~8月27日
クリス・ヒュン・シンカンは、香港の出身の画家。日常の出来事を観察し、主に家族や身の回りの風景をモチーフとしたペインティングを制作している。ビートルズの代表曲が冠された本展では、室内を題材とした作品を公開。2021年に長く住んでいた香港を離れ、イギリスに拠点を移したシンカン。自宅のキッチン、リビング、バスルームなど特定の空間を舞台とした新作が展示される。
会場:オオタファインアーツ
会期:7月1日~8月19日
恵比寿に所在するシュルレアリスムに特化したギャラリー、LIBRAIRIE6 / シス書店では、ヤン・シュヴァンクマイエルの個展が開催中。シュヴァンクマイエルはチェコの映画監督・美術家。本展ではラフカディオ・ハーン『怪談』新装版のために制作されたコラージュや、妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの作品が展示されるほか、シュヴァンクマイエルの日本初公開映画『クンストカメラ』の上映会も行われる。
会場:LIBRAIRIE6 / シス書店
会期:7月8日~8月13日