ついに日本でデイヴィッド・ホックニーの大規模個展が開催される! 会場は東京都現代美術館。会期は2023年7月15日から11月5日まで。
1989年(「デイヴィッド・ホックニー展」、滋賀県立近代美術館など)、1996年(「デイヴィッド・ホックニー版画展 1954-1995」、東京都現代美術館)を経て、27年ぶりとなる今展では、1960年代にアメリカの西海岸で描いた初期の代表作から、近年の集大成というべき故郷ヨークシャー東部の自然を描いた大型絵画のシリーズ、新型コロナウイルスによるロックダウン中にフランス北部のノルマンディーで描いた全長90メートルにも及ぶ新作まで、ホックニーの作品が100点以上並ぶ。
絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術と多彩な領域で作品を発表し、近年はiPadで描いた複数のイメージを複合するなど新たな技術を採用しつつも、身近な主題を描き続けてきたホックニーは20世紀から21世紀に至る時代の推移、視覚メディアの変遷を「個」の視点から描き続けた画家とも言えるだろう。来年夏の開催を楽しみに待ちたい。