公開日:2023年4月1日

【2023年4月第1週】今週末見たい展覧会5選。志賀理江子と竹内公太の二人展からNFTアートまで

毎週更新。関東近郊を中心にピックアップ。今週は志賀理江子と竹内公太、跳躍する作り手たち、松田修、NFTアート、初山滋の5つ

週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はTABアプリでブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展(東京都現代美術館)

「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」は東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)による、中堅アーティストを対象とした現代美術賞。第3回の受賞者は、ともに東北地方を拠点に活動する志賀理江子と竹内公太。志賀は東日本大震災後の復興計画に圧倒された経験を、人間が「歩く」営みとしてとらえ直した作品を、竹内は第二次世界大戦時の兵器「風船爆弾」のリサーチをもとに、過去の出来事ーアーティストー鑑賞者の「憑依の連鎖」による新作を発表する。作家のコメントも含まれているフォトレポートは要チェック。昨年10月に公開した志賀へのインタビューも合わせて読んでほしい。

会場:東京都現代美術館
会期:3月18日〜6月18日

跳躍する作り手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー(京都市京セラ美術館)

本展は、地球環境への意識の高まりやテクノロジーの進化などをテーマに据えたグループ展。企画・監修者にデザインを軸としてリサーチと思索を重ねてきた川上典李⼦を迎え、石塚源太や井上隆夫、GO ON、長谷川絢、目[mé]など、1970年代、1980年代生まれを中心に20組の作家、コレクティヴの作品を取り上げる。フォトレポートはこちら

会場:京都市京セラ美術館
会期:3月9日〜6月4日

松田修 「なんぼのもんじゃい」(無人島プロダクション、東京都)

東京都墨田区の無人島プロダクションでは、今週日曜日まで松田修の個展が開催中。本展は、先日閉幕した森美術館「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」 展への出品や、初の単著『尼人(あまじん)』の刊行に合わせて企画されたもの。展覧会タイトルの「なんぼのもんじゃい」とは、2020年末に開催された個展「こんなはずじゃない」へ続く展覧会として、松田が自身を奮い立たせ鼓舞するように選んだ言葉だという。展覧会に合わせて、先日公開された蔵屋美香による松田修論も、ぜひ読んでほしい。

会場:無人島プロダクション
会期:3月24日~4月2日

超複製技術時代の芸術:NFTはアートの何を変えるのか?——分有、アウラ、超国家的権力——(GYRE GALLERY、東京都)

表参道のGYRE GALLERYでは、NFTアートの展覧会が開催中。NFTを用いた芸術的実験に焦点を当てる本展は、「分有」「シミュラクラのアウラ」「超国家的権力」という3章構成。美術史におけるNFTアートの位置付けを探る。出品作家は、ダミアン・ハースト、ラファエル・ローゼンダール、ルー・ヤン、ロバート・アリス、レア・メイヤース、高尾俊介、チームラボ、ソル・ルウィット、セス・ジーゲローブ、森万里子、藤幡正樹、施井泰平、鎌谷徹太郎。企画を高橋洋介、監修を飯田高誉が担当する。詳細はニュースをチェック。

会場:GYRE GALLERY
会期:3月24日~5月21日

没後50年 初山滋展 見果てぬ夢(ちひろ美術館・東京)

童話雑誌「おとぎの世界」で注目を集めて以来、大正から昭和にかけて童画の分野で活躍した画家・初山滋。東京都練馬区のちひろ美術館・東京にて、彼の回顧展が開催されている。初山の人生を追いながら、童画や木版画のほか、漫画や装丁画、未公開の絵本の原画なども公開されている。

会場:ちひろ美術館・東京
会期:3月18日~6月18日

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