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本展はパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館という3館のコレクションから、共通点を持つ作品が集結する企画。絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品で34のトリオを組み、20世紀初頭から現代までのモダンアートの新しい見方を提示する。9月からは大阪中之島美術館へ巡回予定。ニュースはこちら。
会場:東京国立近代美術館
会期:5月21日~ 8月25日
「モビール」の発明などで知られるアメリカのモダンアートを代表する作家、アレクサンダー・カルダー。東京では約35年ぶりとなるその個展が、麻布台ヒルズ内にオープンするペース・ギャラリーにて開催される。本展のテーマはカルダー作品における、日本の伝統や美意識との永続的な共鳴。ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワのキュレーションとペース・ギャラリーの協力のもと、カルダー財団が所蔵する1930~70年代の作品約100点が出展。モビール、スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど幅広い表現を見ることができる。詳細はニュースをチェック。
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
会期:5月30日〜9月6日
本展は、ワタリウム美術館が梅津庸一に構成を依頼した企画。タイトルの「エキシビションメーカー」とは、キュレーターという言葉が使われる以前に、ハラルド・ゼーマンが「展覧会を作る人」という意味のもと用いていた表現。同館の開館以前に収集された作品群(ほとんどが同館では未公開)を中心に、現役の作家も交えつつ、44名のアーティストによる作品が展示される。
会場:ワタリウム美術館
会期:5月12日〜8月4日
印刷物やそこに写る情報、ゴミを主題に、70年以上にわたって作品を制作してきた三島喜美代。本展は三島の創作の軌跡を、主要作品を通して概観するもの。初期の新聞や雑誌を用いたコラージュ作品から、シルクスクリーンを用いた「割れる印刷物」のオブジェ、代表的なインスタレーション《20世紀の記憶》などが公開される。東京の美術館では初の個展開催だ。
会場:練馬区立美術館
会期:5月19日〜7月7日
吉田初三郎は、大正から昭和にかけて活躍した鳥瞰図絵師。工房のシステムのもと制作された鳥瞰図は、2000点以上にも及ぶという。本展では大型の肉筆鳥瞰図を中心に、絵画・ポスターなどが公開。様々なメディアで展開された、吉田の作品世界に迫る。
会場:府中市美術館
会期:5月18日〜7月7日
本展は「てあて」「まもり」「のこす」の3つの言葉を手がかりに、普段は目にすることのない美術館の保存修復の取り組みを紹介するもの。作品の修復過程やそこで使う道具、作品を守りつつ展示するための工夫などを軸に、高橋由一や古賀春江、村山知義、松本竣介などの絵画や野外彫刻などに焦点が当てられる。
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:5月18日〜7月28日
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2024-teate-mamori-nokosu
3月まで石川の国立工芸館にて開催されていた本展は、京都国立博物館へ巡回。第二次世界大戦後、印刷技術の発展とともに美術と大衆文化の結びつきが一層強まり、複製メディアによる表現が関心を呼ぶように。1957年〜79年に開催されていた「東京国際版画ビエンナーレ展」は版画家やデザイナーの発表の場となった。本展は国立美術館のコレクションから、ビエンナーレへの出展作を中心に紹介するもの。印刷技術の進歩がもたらした可能性を振り返る。
会場:京都国立近代美術館
会期:5月30日〜8月25日
木下佳通代(1939〜94)は神戸を拠点に活動した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとり。神戸の前衛芸術集団「グループ〈位〉」と行動をともにしつつ、写真や抽象絵画を軸にイメージと知覚、物質の関係を考察する作品を制作してきた。本展は過去最大規模の木下の個展。その表現の全貌に迫る。ニュースはこちら。
会場:大阪中之島美術館
会期:5月25日〜8月18日