LAID BUGで2度目の展示となる本展では、「Scotoma(スコトーマ)」を主題に据えた作品群を発表します。「Scotoma」とは、医学的には視覚の一部に見えなくなる部分が生じる「盲点」を指し、心理学的な文脈では、個人が思い込みや無意識のフィルターによって特定の情報や事実に気づかない状態を表します。 有村は、写真を通して、視覚的に見えない部分や無意識の領域を探るアプローチを続けてきました。無意識の領域にあるものが表層に姿を表す瞬間を本能的に捉えるだけでなく、フィルムを現像し、そこに映し出されたものを客観的に見ることでも無意識を認識することができると有村は言います。
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