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[画像: ⽯井亨《東京景_074426892_歩く⼥性》2022 H47.5 × W40 cm × D3.6 cm、絹浜⽩⼭袖に⽷⽬友禅、酸性染料、顔料、フォイル]

⽯井亨 「漂う/ DRIFTING」

SOKYO ATSUMI
終了しました

アーティスト

⽯井亨
SOKYO ATSUMI では⽇本の伝統技術を現代美術へ独⾃の切り⼝で転換し、国内外で活躍されている⽯井亨の個展「漂う/ DRIFTING」を開催いたします。2022年の⾋居(本店・祇園)、昨年の⾋居アネックス(河原町⼆条)での⼆⼈展に引き続き、SOKYO ATSUMIでは初個展となります。

2014年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科美術専攻博⼠後期課程を修了した後、2015年度の⽂化庁新進芸術家海外研修員に選出され、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で2年間研修を経験します。本展と並⾏して開催されている、札幌国際芸術祭(略称:SIAF)の会場の⼀つである北海道⽴近代美術館「1924-2024 FRAGILE[こわれもの注意]」展(〜2⽉25⽇まで)、にも出展しています。
アメリカ戦後絵画に始まるステイニング技法(滲み)と着物や帯の⽂様染として江⼾時代より継承される⽇本の伝統的な染織技法である⽷⽬友禅染の技術を⽤いつつ、伝統⼯芸の領域とは⼀定の距離を保ってきました。⽷⽬友禅染は、⽷⽬糊というもち⽶などで作った糊を⽷のように細く図柄の輪郭に防染として引き、絹に鮮やかな⾊彩で四季折々の草花や⾵景などの模様を精緻な線とぼかしで描き出すのが特徴です。本展では、フィルムカメラで撮影された写真の加⼯やデジタルバグと伝統染⾊技法の失敗を意図的に組み込むというプロセスを通して、今⽇の東京⾵景を表現した《東京景》シリーズを展⽰いたします。令和の浮世絵というテーマのもと、現代社会の象徴的な図像を映し出し、変容し続ける現代社会が反映されています。「漂う/ DRIFTING」という展覧会タイトルには⾊がステイニング技法により画⾯に[漂う]こと、都市を徘徊しながら、漂流しながら撮影した東京の⾵景など、複数の意味合いが込められています。2007 年にロンドン芸術⼤学に留学した際に、⽔の違いで染⾊が変わるのを発⾒したことがきっかけとなった《隅⽥川》や《渋⾕川》は、実際にその川の⽔を汲んで染めることで、川の湿度を可視化し、現代の川の⾵景を⽣成しています。

⽯井は留学を経て、客観的に⽇本で紡がれてきた伝統技術と⾃らの作品を真摯に⾒つめ直しました。⽷⽬友禅染技術とステイニング技術、アナログとデジタルの表現要素をかけ合わせ、新たなステイニング絵画の構築や伝統技術の⾰新と現代美術の刷新を試みます。そして、⻄洋と東洋の絵画および染⾊表現の探究と発⾒を礎に、現代における伝統芸術の在り⽅を提起いたします。⽇本の伝統的な染織技法である⽷⽬友禅染で鮮やかに現代社会を描く⽯井の作品を是⾮この機会にご⾼覧いただけますと幸いです。

スケジュール

2024年2月10日(土)〜2024年4月11日(木)

開館情報

時間
11:0018:00
金曜日・土曜日は19:00まで
休館日
日曜日、月曜日
入場料無料
会場SOKYO ATSUMI
https://sokyogallery.com/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ304
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩7分, 東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩8分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号080-7591-5212
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