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迫竜樹 「アイキャッチ」

亀戸アートセンター
終了しました

アーティスト

迫竜樹
この度、亀戸アートセンターは、迫竜樹 個展「アイキャッチ」を開催いたします。

迫は身近に存在する何気ない素材を用いた、立体、映像、絵画、アニメーション、などの媒体で横断的に制作活動を行っている作家です。本展は、迫の作品における「中間のもの」への関心をテーマとし、そのコンセプトを視覚的に探求する試みがなされます。

「アイキャッチ」というタイトルは、アニメやテレビ番組の場面転換の際に挿入される静止画に由来します。迫は、日常において、明確な境界がないままに移り変わる瞬間や、記憶の中で曖昧に連結されたイメージに着目し、それらをひとつの「場面」として切り取ることを作品の中で実践しています。

今回の展示は、迫が近年取り組んできた、パテを用いた立体作品を中心に構成されます。パテという素材は、本来何かを接合したり埋めたりするために使われるものですが、彼はこれを「中間」に存在するものとして位置づけ、パテの表面に自身の描いた「場面」や「状況」を転写することで、連続する時間の中で浮かび上がる断片的なシーンを造形として実体化させます。立体作品でありながら、単なるオブジェクトではなく、日常に佇む「状況」を取り込むことで、「何かと何かの間にあるもの」を独立した存在へと昇華させ、観るものに「見えているもの」と「その背後にあるもの」への意識を促します。

また、最近の試みとして、BB弾を溶かして形成したカラフルな作品も展示されます。これらは、作家の意図通りにはいかない成り行きを受け入れながら成形されることで、物質の偶発性と造形の意図が交錯したドローイングのような、視覚的な痕跡を刻む手法として展開されます。既製の素材に手を加えながら、その本来の用途や意味とは違うベクトルにあるそれらの魅力を引き出そうとする姿勢が一貫して見られる点も、迫の作品の特徴といえます。「作ること」への純粋な興味から、彼は子供の頃から身の回りの素材を分解し、組み替え、実験を重ねてきました。現在も、変わらず自らの制作を「実験」と捉え、素材の可能性を探ることに強い関心を持っています。彼は一般的に見過ごされがちな素材の、その形状や質感に潜む魅力を引き出し、新たな視点を提示しています。迫がEYEでCATCHした、日常の断片がどのように作品へと変換されるのかを、ぜひご覧ください。

スケジュール

2025年2月21日(金)〜2025年3月5日(水)

開館情報

時間
16:0022:00
土曜日・日曜日・祝日は13:00〜19:00
休館日
会期中無休
入場料無料
展覧会URLhttps://kac.amebaownd.com/posts/56319643
会場亀戸アートセンター
https://kac.amebaownd.com/
住所〒136-0071 東京都江東区亀戸9-17-8 KKビル101
アクセス都営新宿線東大島駅大島口より徒歩12分、東武亀戸線亀戸水神駅2番出口より徒歩13分
電話番号090-5433-0883
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