「青女たち・女神たち 寺山修司の女性論」

三沢市寺山修司記念館
5月25日終了

アーティスト

寺山修司、鋤田正義
1967年に劇団、演劇実験室「天井棧敷」を設立してから、ますます多忙を極めていった寺山修司は、多くの有能な女性たちの力を得て、創作に打ち込んでいきました。

松竹歌劇・映画の女優から劇団のプロデューサーに転身、寺山作品を世に送り出すため奔走した九條映子(今日子)。16年間、劇団の看板女優を務め、天井楼敷の芝居のなかを生きた新高恵子。
俳優本人の個性を戯曲のなかに取り入れる作品制作の手法は寺山演劇の特徴であり、芸術の女神の存在は欠かすことのできないものでした。
そして、忘れてはならないのが、寺山に母子といら強力な主題を与え、愛憎の物語を繰り返し描かせることになる実母の寺山はつ。時代を象徴するミューズ、丸山(美輪)明宏に捧げられた戯曲「毛皮のマリー」は、母子もの会話劇の金字塔です。

戦後30年と経たないうちに、成人女性を妻や母、あるいは労働力としての「職業婦人」という枠だけでは括れない時代の波がきていました。
自分で考え行動し、時に強く時にしまやかに、選択していく女たちが表舞台に登場、新しく道を切り開こうと格闘していました。そんな社会の変化を、周囲の女性を通して、寺山はいち早く感じていたようです。

このエッセーは、変りつつある時代感情の反映であり、いわば必然的な新しいモラルのための水先案内です。青女の皆さんが、このエッセーから、一つでも多くの「なぜ?」を見つけ出し、それへの答を、じぶんの日常の現実の中にさがしてくれればいい、と思います。
時代は少しも生きやすくなってはおりません。問題は、今はじまったばかりなのです。
「青女論」より

本展では、写真家鋤田正義が撮った『青女論』のミューズを道しるべに、寺山修司と伴走したたくさんの青女たち、女神たちにスポットを当てます。

第1期: 2024年6月11日(火)~12月1(日)
第2期: 2024年12月10日(火)~2025年5月25(日)

スケジュール

開催中

2024年6月11日(火)〜2025年5月25日(日)あと330日

開館情報

時間
9:0017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
12月2日〜9日は休館
入場料 一般 550円、大学生・高校生 110円、中学生・小学生 60円、土曜日は中学生以下 無料
会場三沢市寺山修司記念館
https://www.terayamaworld.com/museum.html
住所〒033-0022 青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2955
アクセス青い森鉄道三沢駅よりタクシー20分、青い森鉄道三沢駅東口よりMISAWAぐるっとバス(無料・土日祝のみ運行)「寺山修司記念館」下車
電話番号0176-59-3434
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