毎年10月1日は、東京都が1952年に制定した記念日「都民の日」。2024年もこの日は、東京都が運営・管理する美術館、博物館、庭園などの入館料・観覧料が無料となる。
庭園は浜離宮恩賜庭園、小石川後楽園、旧岩崎邸庭園、清澄庭園、殿ヶ谷戸庭園、旧芝離宮恩賜庭園、六義園、向島百花園、旧古河庭園の9ヶ所。動物園・植物園は神代植物公園、恩賜上野動物園、井の頭自然文化園、東京港野鳥公園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、夢の島熱帯植物館の7ヶ所が無料公開の対象だ。
本記事では、対象となる美術館・博物館をピックアップ。各館の見どころや、無料公開の対象となる展覧会を紹介する。「芸術の秋」にぜひ都内の文化施設を訪れてみてほしい。
*混雑時は入場制限あり
*掲載展覧会のイベントページは#都民の日をチェック
東京都美術館は、1926(大正15)年、日本初の公立美術館として開館。国内外の名品を楽しめる特別展をはじめ、多彩な自主企画展や美術団体による公募展など、年間を通して数多くの展覧会を開催している。都民の日には自然との関係性の中で制作を行う5人の現代作家を紹介する企画展「大地に耳をすます 気配と手ざわり」が無料公開される。
東京都庭園美術館は、1983(昭和58)年に開館。同館は1933(昭和8)年に朝香宮邸として作られたアール・デコ様式の建築を展示空間として活用しており、美術、デザイン、建築、ファッションなどに関する展示を継続的に開催している。都民の日には同館の庭園のほか、国の重要文化財にも指定されている旧朝香宮邸の魅力に改めて迫る企画展「建物公開2024 あかり、ともるとき」が無料公開される。
東京都写真美術館は、「写真・映像」を専門とする世界的にも数少ない美術館。豊かな専門性と厚みを活かしたラインナップで、年間約20本の展覧会を開催している。都民の日にはコレクション展「TOPコレクション 見ることの重奏」のほか、メディアアーティスト・絵本作家として活躍する岩井俊雄(いわいとしお)の「いわいとしお×東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ」が無料公開される。
東京都現代美術館は、現代美術の振興を図り芸術文化の基盤を充実させることを目的として1995年3月に開館。現代美術の流れを展望できるコレクション展示や大規模な国際展をはじめとする特色ある企画展示など、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザイン等幅広く現代美術に関する展覧会を開催している。都民の日には現代アートの持つ多様な魅力を紹介するコレクション展「MOTコレクション 竹林之七姸 特別展示 野村和弘 Eye to Eye—見ること」が無料公開される。
江戸東京たてもの園は、1993年(平成5年)3月28日に開園した野外博物館。現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示するとともに、貴重な文化遺産として次世代に継承することを目指している。同館は都立小金井公園の中に位置し、園内には江戸時代~昭和中期までの約30棟の復元建造物が建ち並んでいる。
*次回展未定 最新情報は公式ウェブサイトをチェック